立ちはだかる難題…ついに依頼人にお届け!まごころ出前・福山編、完結

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〜前回のあらすじ〜
アマノフーズの名物社員・島村雅人(通称フリーズドライの伝道師)が全国の皆さんに“思い出の味”をお届けする『まごころ出前』。前回、依頼人の地元である広島県福山市のご実家に訪問し、お母さんが作る思い出の味(いりこだしのおみそ汁)を試食させてもらった島村さん。今回はそこから開発に着手し、実際に依頼人のもとへとお届けするまでの様子に密着します!

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いざ開発!今回のポイントは?

大本さんのご実家でおみそ汁をご馳走になり、その味をフリーズドライで再現するべく早速調理に取りかかる島村さん。第1弾同様、フリーズドライフードは実際に調理をし、その後に冷凍&乾燥を行うのです。

普段は陽気でお茶目な島村さんですが、制作現場にひとたび足を入れればその顔つきは真剣そのもの(島村さんは天野実業のクリエイティブを司るABC開発室の室長です。キリッ☆

 

まず、今回のポイントを伺いました。

 

島村さん(以下、島):「重要なポイントは2つ。まずひとつ目は“玉ねぎの色”!お母さんの作られたおみそ汁に入っていた玉ねぎは、美味しそうなあめ色をしていたからね。フリーズドライしたおみそ汁もそのあめ色をキレイに再現できるようにするのがポイントかな」

 

おみそ汁

(※こちらが、前回お母さんに作ってもらったおみそ汁)

 

フリーズドライは食材を加工するので、色や食感を活かすためにさまざまな工夫が必要とされます。調理段階での材料の分量や、乾燥させる時間などを少しずつ変えながらテストして、ベストな状態で再現できる方法を探るのです。この感覚を身につけるには研ぎすまされたスキルと経験が求められるそう。まさに職人技!

島村雅人

島村さん:「2つ目のポイントは“じゃがいもの食感”!これがまた難しいのよ。実はいも類はでんぷん質を多く含むからフリーズドライで再現するにはかなり難易度が高い食材でね」

 

そうなんです。実は、今回のじゃがいものように「フリーズドライで復元しにくい食材」というのがいくつか存在するんですね。

 

島村さん:「今までにもじゃがいもを用いた商品はあったけど、それはポタージュのようなものや、小さくカットした状態のものだったから。でも今回、お母さんのおみそ汁に入っていたじゃがいもはごろっとした大きめサイズだったでしょ。だから難易度も2倍!いも類の復元は長年の研究テーマともいえるんだよなぁ」

 

それでもどうにか、うまく再現できる方法はないか…と考え込む島村さん。そして、行き着いた答えが“スライス”。じゃがいもを薄くスライスすることで、いも独特のほっくりとした食感を残すことに成功しました。さて、ここからできあがったみそ汁を型に流し込み、冷凍させます。

島村雅人

型に流し込んだおみそ汁を冷凍し、天野実業でたった1台しかない島村さん専用マシン「島村号」でフリーズドライ。

島村雅人

島村雅人

フリーズドライ

中を覗くとこんな感じ。この状態で数時間〜時には数十時間かけて徐々に乾燥させていきます。

 

 

試作品が完成!早速、お母さんに味見してもらおう

連日、「島村号」でテストを重ねること約2週間。ひとまず試作品ができあがったようです。そこで島村さん、今回もお母さんに味見をしてもらうべく大本さんのご実家へ再訪。今回はその様子もお届けしたいと思います。さて、お母さんの反応はいかに?

島村雅人

2度目の訪問のため、ご自宅に入れていただいて迷うことなく台所へ一直線。

「お母さん久しぶり!今日も暑いねぇ」とまずはジャブ的な挨拶から入り、色んな世間話に花が咲く。1分ほどでご覧のとおり。場に馴染むのがとにかく早い島村さん。この圧倒的な“ウチくる?行く行く!感”はもはや本家を超えているかもしれません。

島村雅人

島村雅人

前回お邪魔した時と同様、お抹茶を出していただきました。

島村雅人

お母さんが台所でお湯を湧かしている間、お庭が見える居間で涼を取る島村さん。そこへ…

お母さん

おみそ汁

お湯を注いだ試作品が登場!

今回、実はだしが異なる2種類の試作品を用意していたんです。ひとつは前回お母さんにお裾分けしてもらっただしを、もうひとつはアマノフーズの商品でも使用されている島村さんセレクトのだしを使用しました。

島村雅人

↑の説明をする島村さん。早速、お母さんに2種類を食べ比べていただきました。

お母さん

(うーん……)

島村雅人

(…ゴクリ)

お母さん

「うん、どちらもおいしい!私が普段使っているだしで作ったほうがよりうちの家庭の味っぽいけど、もうひとつのほうもすごく美味しいわよ。こんなに忠実に再現できるなんてスゴいわねぇ!あなた本当に一流の腕があるのね〜いや、本当にスゴいわ。完全にうちの味だもん」

島村雅人

「いやいやいや!!!!」

フリーズドライ開発にかけては超一流の島村さん。リアクションだって超一流。絶賛されても謙虚さは忘れない、この姿勢が開発における向上心につながっているのです。

 

とにもかくにも、どちらも美味しいと太鼓判をいただいてほっとひと安心。これで胸を張って依頼人へお届けできますね!

デザート

島村雅人

またまたデザートをご馳走になりつつ食後のまったりタイム。さてさて話は尽きないので、このあたりでおいとましましょう。お母さん、本当にご協力ありがとうございました!

 

島村雅人

帰り際、お礼に食器を洗おうとしてうっかり食器を割ってしまい落ち込む島村さん。お母さん、ごめんなさい…本当に本当にごめんなさい…。

 

 

ついに「思い出の味」を依頼人へ!

ご実家再訪問から1週間後。島村さんからフリーズドライの完成品が届きました。

フリーズドライ

フリーズドライ

…だるま??

 

とりあえず依頼人にお届けしなきゃ!ということで、早速依頼人のご自宅へ。

大本英正

半ば強引にお邪魔したにも関わらず、快く迎えてくれた今回の依頼人・英正さん。前回の記事でもご紹介したように、地元である広島県福山市を離れ現在は東京で芸能事務所の社長さんをしています。とっても忙しいなか、この日のために奥様(美人!)と息子の正くんの家族3人で出迎えてくれました。

 

何て優しい人達なんだろう…そして、何て素敵な家族なんだろう。そんな3人を見て、心温まると同時にほんの少しだけ切なくなる取材スタッフ(a.k.a.独身アラサー1人暮らし)

大本英正

フリーズドライ

早速島村さんから届いただるまを開封すると、中には2種類のフリーズドライが!正直開けるまで、まさか豆菓子だったりしない…?と不安でしたがよかった。いや本当によかった。

 

今回は2種類作ったので、食べ比べてもらうことにしました。お湯を注いで…

おみそ汁

できあがり!右は大本さんのご実家で使っているだしを使用したもの、左は島村さんのオリジナルアレンジを加えたもの。食べ終わるまでそれは伏せておき、どちらか当ててもらうことに。果たして、昔食べていた“実家の味”がどちらかわかるのでしょうか?

大本英正

(まず1杯目)

大本英正

(続いて2杯目)

 

…さて、どうでしょう??

大本英正

「だしの感じだと…実家の味は右が近いかな(←正解!)。何だか懐かしいなぁ。左のみそ汁も、だしの感じは少し違う気がするけどちゃんと旨味が感じられてすごく美味しいですね〜。どちらも具材の食感がちゃんと残ってる。特に玉ねぎの甘さや食感はまるで生鮮みたい!」

 

【結論】

「食感」と「だしの旨味」がスゴかった!

おみそ汁

さすが親しみ慣れた“おふくろの味”。だしの風味が記憶の片隅に残っているのでしょうか。食べ物の記憶ってすごいな…。

島村さんがアレンジしたおみそ汁のほうも大満足してもらえたよう。島村さんの情熱、ちゃんとお届けしましたよ!

おみそ汁

じゃがいもは今回スライスにカットしたのでサイズ感は違うものの、具材の食感やだしの風味がきちんと再現されているところが高評価でした!なかでも特にスゴかったのが玉ねぎ。見た目はもちろん、食べた時の食感もフリーズドライとは思えないほど。黙っていたらわからないかも…。英正さんからは「正直、どっちもおいしい!」と嬉しいお言葉をいただきました。よかった〜!!!!!

 

というわけで、今回の出前も無事完了!これからもフリーズドライの伝道師ことアマノフーズの島村雅人が全国の皆さんに“思い出の味”をお届けしていきます。それではまた、アマノ食堂でお会いしましょう。

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\どんな注文もおまかせ!/

【出前してほしい料理、大募集!】

 

アマノ食堂では、島村さんにまごころ出前してほしいという方を随時募集中!必要事項と理由を添えてcontact@amanoshokudo.jpまでメールをお送りください。「思い出の味のフリーズドライを作ってほしい」「遠く離れたあの人へ手料理を届けてほしい」「何だかよくわからないけど、おもしろそう」など、どんな理由でもOK。海外以外はできるだけがんばって行きます!

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【必要事項】

・お名前

・年齢

・職業

・電話番号

・お届けしたいor届けてもらいたい人との関係性(母親、息子、娘、恋人…etc.)

・お届け先(例)岡山県→東京都

・依頼したい料理

(例)岡山県に住む母親がつくる豚汁、遠恋中の彼女がつくる肉じゃがなど
・その料理にまつわるエピソード

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