キムケンの「わが家にフリーズドライがやってきた!」

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【第13回】『大人はな、肉よりも枝豆がいいんだよ』【四コマ漫画】

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キムケン
漫画料理家
昼間は会社員、夜は料理人、休日は絵描き。アメーバ公式ブログ「木村食堂」では、身近で手に入りやすい食材を使ったレシピと、その料理にまつわる四コマ漫画をほぼ毎日更新中。著作に『うちメシ - ゆかいな我が家の漫画とレシピ -』(ワニブックス)他、雑誌や料理サイトでのレシピ連載多数。

キムケン四コマ漫画
 

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「ビールといえば?」の問いかけに、ほとんどの日本人は「枝豆!」と答えるでしょう。私もビールと枝豆の組み合わせは大好きですし、お酒を飲み始めてから10年余り、今でもこの組み合わせはよき友として私の中で君臨しています。

 

そんな枝豆とビールですが、私にとっては子どもの頃から「大人の象徴」でした。近所のみんなで真夏にバーベキューをやっている時、大人たちは子どもたちに肉を食べさせながら、肉はそっちのけでビールと枝豆をほおばって、とても楽しそうにしていました。

 

私が「肉はいいの?」と聞いたら、「大人になったら、肉よりも枝豆がよくなるんだよ。いずれお前もわかるさ」ということを言われました。

 

それから数十年、私は成人してビールを飲めるようになると、「枝豆とビール」という組み合わせを試してみることにしました。スーパーで買った枝豆をサッと茹でて、軽く塩を振りかけてキンキンに冷えたビールと一緒にいただきます。

 

……なるほど、これはウマい。

 

絶妙な塩加減と、枝豆の風味でビールが止まりません。確かにこれは大人の愉しみ方です。成人式よりも、二十歳の誕生日よりも、「ひとりで枝豆とビールで晩酌」というイベントで、大人になったという実感がわきました。

 

しかし、あの時聞いた「大人になったら、肉よりも枝豆がよくなるんだよ。いずれお前もわかるさ」という言葉は、この時にはまだわかっていませんでした。

 
なにせ20歳になったばかりの若者です。枝豆をそこそこに、気付けば、同じくスーパーで買っておいた唐揚げと焼き鳥をむさぼるように食べていました。若い男性の草食化が叫ばれる中、私はものすごい肉食男子だったのです。

 

そして時は経ち、私は今年33歳になります。飲酒歴も10年以上になり、だいぶ大人の愉しみ方もわかってきました。もちろん、「枝豆にビール」という組み合わせは昔以上に好きになっています。茹でて塩を振るだけではなく、黒コショウをまぶしてフライパンで炒ったり、めんつゆで一晩漬けるなど、愉しみ方にバリエーションも増えてきました。

 

アマノフーズから出ている「フリーズドライ枝豆」なるものも、ビールのおつまみになることがあります。

 

アマノフーズ「まるごと素材 フリーズドライの枝豆」のパッケージ

アマノフーズ「まるごと素材 フリーズドライの枝豆」をお皿に盛った様子

そのままポリポリと食べられますが、かつお節と醤油を少々、ごま油をたらしてアレンジするとビールによく合いました。

 

アマノフーズ「まるごと素材 フリーズドライの枝豆」のアレンジ料理

ですが、あの時聞いた「大人になったら、肉よりも枝豆がよくなるんだよ。いずれお前もわかるさ」という言葉については、実は今でもよくわかっていません。枝豆はもちろん好きですが、やっぱり肉が好きです。枝豆の後には、唐揚げや焼き鳥や、油淋鶏や酢豚を食べたくなってしまうのです。肉食レベルはむしろ上がっています。

 

今年もまた夏が来ます。この夏こそは「肉はいいから枝豆だけあればいい」と言えたらいいなと思います。(当原稿は、焼き鳥を食べながら書いております)