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なめこのムチンは美肌の味方!? 女性に嬉しい栄養たっぷり!

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篠原絵里佳さん
篠原絵里佳さん
管理栄養士。日本抗加齢(アンチエイジング)医学会認定指導士。野菜ソムリエ。長年、医療機関で「栄養カウンセリング」を実施していた経験を活かし、美しく健康的に歳を重ねるための「食」を様々な角度から発信している。全国での講演活動や、テレビ・ラジオなどメディアへの出演のほか、雑誌や新聞での連載も多数。監修本に「糖質・カロリー コントロールBOOK」や「体の内側から変える お料理ヨーグルトレシピ」(どちらも枻出版社)など。

皆さん!突然ですが、「なめこ」食べてますか? ヘルシーで食物繊維たっぷりなきのこ類はダイエット食材としてよく知られていますよね。ただ、なめこはきのこ類の中でもしめじやエリンギに比べると少し地味…。あまり食べる機会がないという方も多いのではないでしょうか。存在感が薄く、かつ食卓に登場する機会が少ないなめこですが、実は“キレイをつくる”ことに関してはきのこ界でもトップクラスの実力を持つスーパー食材なんです。

 

なめこといえば、表面の“ぬめり”が特長。このぬめりは「ムチン」という成分で、実は女性にとって嬉しい効果が満載なのだとか。ちょっとそこのところ詳しく教えてもらいたい!ということで、今回はアンチエイジングについて研究をしている管理栄養士の篠原絵里佳先生に、ムチンの素晴らしさをお聞きしました。

 

 

ムチンはどうして「女性の強い味方」なの?水溶性食物繊維って何?

 

※そもそも、「ムチン」とは?

「ムチンは『糖タンパク質』という物質で、水溶性食物繊維のひとつ。なめこをはじめ、山芋・オクラ・納豆・ワカメなどネバネバした食材に含まれています。ムチンは食材だけでなく、私たち人間の目や鼻、胃などの粘膜にも存在している成分なんですよ」と篠原先生。なめこのぬめり成分が私たちの体内にもあるなんて! そう考えるとムチンに親近感が沸いてきませんか?

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それでは早速…そのムチンがどの様に女性にメリットがあるのか教えてください!

 

 

\ムチンのここがスゴい!/

①うるうるの瞳、アンチエイジングに効果的な「保湿力」

 

「ムチンの効果で、まず挙げられるのが“保湿力”です。糖タンパク質には粘膜となって潤いを与える保湿効果があり、目の乾燥を防いだり、胃の粘膜に働いて胃腸を保護してくれたりします」

 

澄んだ瞳で見つめられると男性に限らず女性だって思わずキュンとするもの。ウルウルと潤った瞳で目力アップ間違いなし!パソコンの長時間利用や室内の空調などでドライアイに悩む方にとっても朗報ですね。また、胃粘膜が保護されるとアルコールの吸収速度が緩やかになるそう。お通しやおつまみに(例:なめこおろし)などを食べれば、「飲み過ぎてとんだ粗相をしてしまった…」なんてことも防げるかも。なめこは、のんべえ女子にとっても強い味方なのです。

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さらに、保湿による粘膜の強化は風邪予防にも効果的。「鼻や口などの粘膜がしっかり潤っていれば、バリアになって風邪を引き起こすウイルスの侵入を防ぐことができます。また、風邪は炎症のひとつ。風邪を引くことで炎症の回数が増えると、それだけ全身の老化も進んでしまいます。風邪予防は結果的にアンチエイジングにもつながっているんですよ」

 

 

\ムチンのここがスゴい!/

②ムチンに含まれるヒアルロン酸の“もと”で「美肌づくり」をサポート!

篠原絵里佳さん

保湿といえば、これからの季節、気になるのがお肌の乾燥問題ですが…。「ムチンは体内で潤い成分であるヒアルロン酸のもとになる物質を作るので、もちろんお肌にもいいんですよ」

 

スキンケア商品のパッケージや謳い文句でよく見かける“ヒアルロン酸”の文字。まさかムチンがヒアルロン酸のもとになる物質を作り出してくれるなんて…。嬉しい保湿効果、いただきました!とはいえ、肌に良いからといってなめこのぬめりを直接肌に塗るのはNG。あくまでもヒアルロン酸の“もと”を作るため、体内に取り込まないと意味がないそうです。

 

そしてお肌が喜ぶ作用はもうひとつ。 「ムチンはタンパク質の消化吸収を高めてくれる働きもあります。肌をはじめ、髪や爪などもすべてタンパク質でてきでいるので、タンパク質の吸収率が高い方が、より健康的な状態を維持することができます。また、ムチンではないですが、なめこの菌自体に含まれているビタミンB群にはタンパク質の利用効率を高める働きがあります。なめこは、ムチンとビタミンB群両方の働きによってタンパク質の効果吸収を高め、美肌づくりをサポートしているんです」

 

いくらタンパク質をたくさんとっても、効率よく吸収して利用しなければせっかくの効果も水の泡。ムチンと一緒に摂ることで、タンパク質もより効果を発揮できるのです。

 

ムチンって、自分は決して主役にはならないけど縁の下ですごく頑張ってる…なんだか大好きな彼のために全力でサポートする、健気な女性のように思えてきました。

 

 

\ムチンのここがスゴい!/

③ムチンでお腹もスッキリ!「腸内環境」を整えてくれる

 

ムチンは食物繊維なので、もちろん腸の調子も整えてくれます。「不健康な生活や老化によって腸内環境のバランスが崩れると、悪玉菌が増加します。悪玉菌って毒素のような物質を出しているんです。それが血流に乗って全身に回ると肌荒れを引き起こしてしまいます」。腸美人は肌美人、とはまさにこのこと。

 

ちなみに、自分の腸内環境を確認する方法のひとつがニオイ。悪玉菌は悪臭を発するため、便のニオイがキツイときは腸の中に悪玉菌が多い=腸内環境が良くない、ということなのだとか。これからはニオイも要チェックです!

 

他にも、ムチンには水溶性食物繊維の特徴である「血糖値の上昇抑制」や「コレステロール値を下げる」効果もあるそう。女性だけでなくメタボが気になる男性にとっても嬉しい効果がいっぱいなんです!

 

\こんな女子にオススメ!/

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おすすめの食べ方は…

「ネバネバ丼」&「なめこのみそ汁」

 

さて、なめこがいかに女性にとって嬉しい効果があるかおわかりいただけましたか?とはいえ「でも、実際どうやって食べるのがいいの?」という方のために、先生におすすめの食べ方を聞いてみました!

 

◇オクラ+納豆で美容効果MAX!「ネバネバ丼」

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「ムチンを含むネバネバ食材同士を組み合わせて食べるといいですね。ムチンの効果が高まり、さらにムチン以外の栄養素も幅広く摂ることができます。私のおすすめは〈なめこ+納豆+オクラ〉!ご飯の上にのせて、ネバネバ丼として食べても美味しいですよ」

 

◇朝の︎1杯が“キレイ”をつくる。「なめこのみそ汁」

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もちろん肉や魚などのタンパク質と一緒に摂るのも◎。中でも篠原先生のイチオシは〈なめこと豆腐のみそ汁〉だそう!「豆腐も味噌も原料はタンパク質を含む大豆なので、なめこのムチンが消化吸収を助けてくれます。また、ムチンは水溶性の食物繊維なのですぐ水に溶けてしまいます。できるだけ汁物やあんかけにして汁ごと食べてもらいたいですね」。せっかくのムチンが水に溶けて流れていってしまうなんてもったいない! 性質の面でもみそ汁は効果的な食べ方だったのですね。ぜひ最後の一滴まで飲み干して!

 

【調理のポイント】

洗うのも加熱するのも“さっ”と!

 

水に溶けてしまう性質は調理の際も重要なポイントになります。「なめこは株付きでも水煮でも洗ってから調理した方がよいのですが、水溶性なので洗いすぎはNG。あくまでもさっと洗うくらいにとどめておきましょう。また、ムチンは熱にも弱く、70度を超えると働きが落ちると言われています。なので、みそ汁を作るときも最後に入れてさっと加熱するくらいがちょうどいいですね」。洗いすぎてもだめ、熱しすぎてもだめ。どちらも“さっと”がポイントです。ムチンってとっても繊細なんです!

 

なめこは水煮で売られていることが多いですが、スーパーの棚をよく見てみると意外と株付きのものも売っています。フレッシュな方が栄養価も高いので、株付きのなめこを見つけたらぜひ買ってみてください! 歯ごたえや香りも楽しめますよ。

 

また、なめこはほぼ水分でできているのでカロリーも低く、比較的リーズナブルでお財布にも優しい優秀食材です。女性に嬉しいポイントがこんなにたくさんある食材ってなかなかないかも!?

 

さて、なめこに含まれるムチンのスゴさ、わかっていただけましたか? 今年の秋冬は積極的にムチンを摂って、ウルウルな瞳にツルツルお肌の“腸”元気な素敵女子を目指しましょう!!