里芋(さといも)のイラスト 里芋

品種は200種類以上!意外と知らない「里芋」の豆知識

里芋

今まさに旬の里芋。里芋とひと言で言っても、実はさまざまな種類があるのをご存知ですか?今回は、その品種や山芋との違いなど、里芋にまつわる3つの豆知識をご紹介します!

 

 

親いも・子いも・孫いも…1株でたくさん採れる

里芋の親いも子いも孫いも

里芋は「種いも」という芋を植えて栽培します。この種芋が「親いも」となり、周りに「子いも」ができ、その子いもからさらに「孫いも」と育っていくのです。里芋はこのように親・子・孫と育っていくことから、子孫繁栄の象徴にもなっています。ちなみに、私たちが普段食べている里芋は子いもか孫いもなんですよ。

 

 

 「里芋」はなんと200種類もある!

里芋はアジア圏を中心に世界中で食べられています。さまざまな品種があり、その数なんと200種類以上!種類によって見た目も味もまったく異なります。ここでは、なかでも押さえておきたい品種をご紹介します。

 

●ポピュラーな「土垂」と「石川早生」

土垂(どたれ)
 

私たちが普段スーパーでよく見かける里芋は、多くが「土垂(どだれ)」と「石川早生(いしかわわせ)」という品種です。「土垂」は関東地方でよく食べられており、「石川早生」は関西地方や九州でよく食べられています。どちらも、土の中で親いもにいくつかの子いもや孫いもが育ちます。石川早生は土垂よりも少し小さくて丸い形が特長。どちらも粘りがあり、どんな料理ともよく合います。

 

●高級な京野菜「エビ芋」

高級な京野菜「エビ芋」

反った形や縞模様がエビ(海老)のように見えることから、その名がついたエビ芋。別名「京芋」とも呼ばれる京野菜の一つで、京都では昔から食べられています。ほのかな甘み、煮崩れのしにくさ、きれいな色を保つことができるという特長から、里芋のなかでも高級食材とされています。

 

●タケノコみたいな「タケノコ芋」

タケノコに似ている「タケノコ芋」

タケノコ芋は、円筒状の大きな里芋。地上に頭を出している姿がタケノコに似ていることから、タケノコ芋と呼ばれています。タケノコ芋はほとんどが宮崎県で栽培されており、「京いも」と呼ばれることも(※注:上述の「京芋」とは別物)。子いもをつけない品種のため、親いもを食べる里芋です。大きいので、皮がむきやすく扱いやすいのが特長。

 

●お正月の縁起物「頭芋」

お正月の縁起物「頭芋」

頭芋(かしらいも)とは、里芋の親いものことで品種名ではありません。本来は子いもを食べることが多い里芋ですが、お正月の縁起物として頭芋を食べる風習がある地域もあります。また、エビ芋の頭芋は「殿芋(とのいも)」と呼ばれています。

 

 

里で採れる「里芋」、山で採れる「山芋」

山芋と里芋

山で採れる「山芋」に対して、里で採れるため「里芋」と呼ばれるようになりました。里芋が日本に伝わったのは縄文時代、なんと米が栽培されるより以前から食べられていたんです!そんな歴史深い里芋と山芋は“ネバネバ系”の芋の仲間ですが、その違いはわかりますか?実は「いまいちわからない…」という人、意外といるんじゃないでしょうか。

 

まずアカデミックなところだと、「里芋」はサトイモ科サトイモ属、「山芋」はヤマノイモ科ヤマノイモ属。ともにネバネバ系の芋ですが、まったく別の種類なんですね。そして、ご存じのように見た目が違います。丸くコロンとしている里芋に対して、山芋は細長い棒のような形をしています。また、山芋はすりおろして生でも食べることができますが、里芋は生では食べられません。

 

ちなみに、よく混同されるのが「山芋」と「長芋」。

 

実は、長芋は山芋の一種なんです。長芋以外にも、自然薯(じねんじょ)や大和いもなどがあり、それらを総称するのが山芋というわけです。

 

 

名前は似ているけれど、育つ場所、見た目、食べ方など違いのある「里芋」と「山芋」。どちらも今の季節に旬を迎えるので、さまざまな料理に活用してみてください。

 

 

【教えてくれた人】

若子みな美さん

若子みな美さん

【PROFILE】
管理栄養士、フードコーディネーター。1人暮らしを機に「時短・簡単料理」に興味を持ち、「栄養バランス×味×見た目」の3つが揃った時短・簡単オリジナルレシピの開発、また記事の監修や執筆等も行っている。