なす なす

奥久慈なす農家・梶山肇司さんに聞く!なすの栽培、おいしい食べ方

梶山肇司さんと梶山昭子さん
梶山肇司さん
梶山肇司さん
JA常陸 大宮地区なす部会 部会長。茨城県常陸大宮市で「奥久慈なす」の栽培&生産に携わることウン十年。“安心・安全な野菜”を消費者に届けるべく日々挑戦中!

昔から食卓に馴染みが深く、スーパーなどでいつでも手軽に手に入る「なす」。私たちが普段何気なく食べている定番野菜ですが、それがどんな人たちの手でどう作られているかをご存知ですか?食材のルーツを知れば食事がもっと楽しく、もっと味わい深くなるはず!というわけで今回は、“なすの達人”とも言うべきなす農家の方にお会いしてきました。

 

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なす農家・梶山さんご夫婦の畑にお邪魔しました

 

今回訪ねたのは、茨城県常陸大宮市で「奥久慈なす」を栽培している梶山肇司さん・昭子さんご夫婦。夏本番とあって、この日の気温は35度超え。めっちゃ暑い!!駅を出た瞬間にそのままUターンしたくなりましたが、農家の方のリアルな声を聞くことができる貴重な機会。暑さに負けじと気合い十分で畑にお邪魔しました。こんな炎天下の中での収穫作業、農家さんって本当に大変なお仕事なんですね…!

 

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こちらが梶山さんご夫婦ご自慢のなす畑!

 

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なすの葉がたっぷりと日光を浴びています。

 

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梶山さんはベテランのなす農家さん。どれくらい前から栽培を始めたのかお聞きすると

 

「う〜ん、20年以上…いや、30年以上…。もう昔すぎて覚えてない」

 

とのこと。10年の幅って結構大きいような気がしますが、要するに覚えてないくらいずっと長い間、なすを作り続けているそうです。そこまでいくともう生活の一部ですね。

 

ちなみに梶山さんはなす以外にも、かぶやピーマンなどのさまざまな野菜を1年通して育てています。茨城県は米や野菜の栽培が非常に盛んですが、なかでも夏〜秋にかけてのなすの収穫量は日本随一!(詳しくは「たべごろ図鑑」をチェックしてくださいね)

 

 

身がしまっていておいしい!「奥久慈(おくくじ)なす」

 

こちらの畑で栽培しているのは「奥久慈なす」。私たちがスーパーなどでよく見かける一般的な中長型なすで、この辺りの地名から“奥久慈なす”と呼ばれています。

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皮が柔らかく身がしまっているのが特徴で、煮て良し・焼いて良し・漬けて良しの万能食材とも言われています。火を通すと口の中でとろけそうなほどの食感に!この地域は日中気温が高く、朝晩はとても冷え込むのですが、その寒暖差がおいしいなすを生み出すのだそう。

 

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こちらは“なすの花”。きれいな薄紫色をしています。実の色とちょっぴり似ているんですね。

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花が咲いて2週間ほどで実がなるそうです。畑を見せてもらったあとは、作業場へ。そこで、今年初めて栽培したというユニークななすを見せていただきました!

 

 

珍品種! おまんじゅう型をした「京まんじゅうなす」

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それがこちら。「京まんじゅうナス」という種類の、まるっこいナスです。…かわいい!!確かにその名の通り、おまんじゅうみたいなビジュアルですね。

 

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梶山肇司さんと梶山昭子さん

この京まんじゅうナスは、農協へは出荷せず直売所で販売しています。あまり出回っていないとても珍しい種類なので、買い物に来るお客さんたちはみな興味津々だそう!バター焼きや煮物、田楽、炒め物などに適している品種だとか。ちなみに梶山さんオススメの食べ方は「肉詰め」。このまんまるのなすだとよりインパクトがありますね〜。

 

 

「なすを育てる」ということ

なすには、他の種類の野菜と比べて収穫期間が長いという特徴があります。ハウス栽培は、「4月下旬〜11月中旬」、路地栽培(屋根がない畑での栽培)では「6月下旬〜11月中旬」がおおよその収穫時期です。その期間、なすの味はあまり変わらないそう。長い期間安定しておいしいなすが食べられるのは、うれしいですね!

 

収穫時期が長いと心配なのは、害虫や病気の発生。梅雨の時期を挟むため、特に心配です。なるべく農薬を使わず、安心・安全な野菜を作りたいという梶山さん夫婦は今、虫が虫を食べる「天敵を用いた害虫駆除」に挑戦中なのだとか!その方法が定着すると、農薬の使用をぐんと減らすことができるんですって。ここ数年、食の安全がますます重要視されてきているなか、野菜を育てる農家さんも色んな努力を重ねているんです。

 

畑で育てるなすの収穫ピークは8月半ばの、お盆の頃。毎朝4時に起きて収穫を始めるそう。そんなハードワークをこなす梶山さんご夫婦ですが、そのタフさの秘訣は「野菜中心の食生活」にあるのだとか。自分たちで作る栄養たっぷりの野菜が、お2人の元気の源なんですね。

 

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そんなお2人に、こんな質問をしてみました。

「なすを栽培していて“嬉しい!”と思うのはどんな時ですか?」

 

「傷が付いたり、曲がったりしたなすがない時」と、肇司さん。昭子さんは「鈴生りに実ったキレイななすを見る時」。

 

なるほど!やっぱり手塩にかけて育てたなすですから、きれいに実ってくれたら嬉しいですよね。自然の中で育つものだから思い通りにならないこともありますが、そんな中で日々少しずつ大きくなっていくなすたちは、まるでかわいい我が子のような感覚なのかも。

 

 

|農家のまかない|

最後に、なす農家のお2人が普段よく食べているオススメ料理をご紹介していただきました。

 

なすの焼き浸し

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梶山さんのお宅でよく食べられている「なすの焼き浸し」。なすを2つに切って焼き、めんつゆに浸して一晩置くだけと作り方はとっても簡単!生姜と青じそを乗せていただくと、さらにおいしく食べられます。なすは油と相性が良いので、油を使った焼き物&揚げ物料理がおすすめだそう。

 

さて、そろそろ収穫ピークにさしかかる頃。太陽の光をたっぷり浴びて育った、おいななしい奥久慈なすをぜひ一度ご賞味ください!

 

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企画協力/JA常陸