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秋元才加さん×森川陽太郎さん | 【第1回】「心と体」を整える。勝負強い自分になるための心構え

秋元才加と森川陽太郎
  • 秋元才加
    秋元才加
    AKB48第2期生でデビューし、2006年から2013年まで活動。AKB48卒業後は映画、ドラマ、舞台など女優として幅広く活躍中。最近の主な出演作は、《映画》「ギャラクシー街道」(三谷幸喜監督)、劇場版「媚空-ビクウ-」(主演・雨宮慶太監督)、《舞台》三谷幸喜作・演出『国民の映画』(パルコ劇場他)、「夜がわたしを待っている~NIGHT MUST FALL~」(笠原雅彦演出)。現在は、テレビ朝日金曜ナイトドラマ「奪い愛、冬」レギュラー出演中。
  • 森川陽太郎
    森川陽太郎
    スペインやイタリアでサッカー選手としてプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。 「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。著書に、『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則』(かんき出版)『「いつもの自分」トレーニング』(ダイヤモンド社)『絶対的な自信をつくる方法』(ダイヤモンド社)『「がんばっているのに、うまくいかない」と凹んだときに読む本』(朝日新聞出版社) 日経ウーマンオンラインやライフハッカーなどで連載も持ちテレビ、新聞、雑誌、ラジオなど様々なメディアでも取り上げられている。
秋元才加森川陽太郎

 

アマノ食堂に訪れる、お客さんの“おいしいお話”をお届けする「お客さん対談」。今回の対談テーマは「本番に強くなるコツ」。仕事も趣味もプライベートも、ここぞという勝負の時は誰にでも訪れます。本領を発揮したい場面で、最高のパフォーマンスを引き出す秘訣とは?

ゲストは、2013年にAKB48を卒業し、舞台やドラマ、テレビ番組のMCを務めるなど幅広く活躍する、女優・秋元才加さんと、世界を舞台に活躍し、スポーツ選手や子供に対するトレーニングでも多数の実績を持つ、メンタルトレーナー・森川陽太郎さん

新年を迎えて心機一転!大事な局面で勝負強さを発揮するコツや“心と体”を整え、この1年をより充実させるための心構えを全3回の対談でお届けします!

 

秋元才加と森川陽太郎

 

—まずは、自己紹介。今回が初対面のお2人に、お互いの印象を聞いてみましょう。

2013年にAKB48を卒業して、今年で4年が経つんですけど、去年は舞台やドラマを中心にお芝居や番組のリポートとか、幅広くいろんなことに挑戦させて頂きました。

秋元さん、スポーツがすごくできそうですもんね。

秋元才加

2016年は

「ハーフマラソン」に挑戦。

いろんな体の動かし方を学んだ1年

(秋元才加さん)

好きですね…。仕事でもいろんなトレーニングをさせて頂く機会があって。個人的にはピラティスやヨガをやったり。有酸素運動や、クロスフィットと呼ばれるトレーニングをすることもありますね。きつい運動はあまり好きじゃないのですが、いろんなジャンルの体の動かし方を学べたかな!って思います。あとは、ランニング情報番組『ラン×スマ〜街の風になれ〜(NHK BS1)』でMCをさせて頂いていて、去年の12月には越後湯沢秋桜ハーフマラソンを完走したんです。

すごいですね。今日はいっぱい教えて頂くことがありそうでワクワクします。僕は、“メンタルトレーナー”という仕事をやっています。今アメリカを拠点にしているんですが、ちょうど日本にいるタイミングで今回こうやってお会いできて、嬉しいです。

普段は日本にお住まいじゃないんですね。

活動拠点が1箇所ではなくて、毎週世界のいろんな所をぐるぐる回っているんです。以前は、26歳までサッカーをやっていて、イタリアやスペインでプレーをしていました。引退後に心理学やメンタルトレーニングを学んで、日本で会社(株式会社リコレクト)を始めて。去年は、スポーツ選手のメンタルサポートや、お父さんお母さんがお子さんにどういうサポートや声掛けをした方が良いのかっていうアドバイスをしたり…。

 “メンタルトレーナー”って聞くと、アスリートの方との関わりが一番多いのかな?って思ったんですけど、考えてみれば家庭や日常生活のいろんな場面で必要ですもんね。

でも“メンタル”ってなんかよくわかんないなって感じしません?(笑)

いやいや!自分が人前に立つ仕事をしているので、メンタルを鍛えることは大事だなって痛感しています。舞台の仕事で緊張している時はフィジカルトレ−ニングだけじゃなくメンタルが伴ってないと、良いパフォーマンスはできないな~って思うんです。

おぉ〜。そうやって言っていただけて安心しました。良かったです!

森川陽太郎

緊張しても

できるようになるための

「メンタルトレーニング」を

伝える

(森川陽太郎さん)

ちょうど10年前から、今の仕事をやっているんですけど、僕の場合は「緊張しないためのトレーニング」じゃなくて、「緊張してもできるようになるためのトレーニング」をやっているんです。でも、たまに友達とごはんに行ったりした時に、何気なく「今日はすごく緊張したな〜」とか言うと、「え、お前メンタル弱いじゃん…!」とか突っ込まれたり。そんな時に「あっ、この肩書きって誤解されるんだな〜」って思った経験は何度かありますね(笑)。

あはは。本人が一番メンタル弱いじゃないか…って(笑)

こういう仕事をしているから、すごくメンタルが強いと思われるんですよ。

確かに、メンタルトレーナーって聞くと、何事にも屈しない強靭なメンタルを持ってるんじゃないか…って想像しちゃうかも!

そうなんです!秋元さんは今の仕事をしていて、それちょっと違うんだけどなぁ〜って思ったことはありますか?

世間のイメージと、プライベートの自分との“ズレ”を感じることはありますね。

例えば、どんなズレですか?

秋元才加と森川陽太郎

AKB48を卒業してから

全ての結果を

自分で受け止める喜びと責任

(秋元才加さん)

結構、ストイックなイメージを持たれがちなんです。あと「絶対、体強いよね」って言われる(笑)。普段からケガをしないし体調も崩さない「強い女」って思われているんですけど、実は体が弱いから人一倍気にしているんですよ。もちろん、ポジティブなイメージを持たれることはすっごくありがたいんですけど…女性としてはどうなのかな〜って思うことがあって。

ギャップを感じるってことですね~。

メンタルもめっちゃ強いって思われがちで。周りから「緊張とかしないでしょ?」って言われると、案外そうでもないんだけどな〜って思うことはあります。でも、表に立つ人間としては、緊張が周りに伝わっていないってことは良いことなのかも!ってプラスに考えるようになりましたね。

たくさんのお客さんの前に立つ仕事ですもんね。そういう部分も必要ですよね。

はい。なので、メンタルは常に「平均よりも高い所」にあったらいいなって思っています。AKB48として活動していた時よりも、1人のほうが緊張するんですよね。良くも悪くも自分に100%の結果が返ってくるので、その分の喜びもあるんですけど。本番前、急に体が凝って緊張してきた時は、1時間半くらいじっくり時間をかけてストレッチをするようにしています。

本番前に「体と心」をほぐすんですね。

そうですね。あとは、好きな音楽を聴いたりお気に入りの香りを身にまとったり、お茶やハーブティーを飲んでリラックスするようにもしています。少し長めに深呼吸をすると、気持ちが落ち着く効果がある気もするので、意識的にとり入れています!

 

—大事な場面で勝負強さを発揮するコツや、本番前の緊張を上手く乗り切るための効果的な方法ってあるのでしょうか?

スポーツ選手の場合だと、本番で緊張したくない人が多いので、なるべく緊張を感じないようにしようとするんですよね。人間って、極端に大きい緊張や小さい緊張って感じづらくて、意外と中ぐらいの緊張が一番感じやすかったりするんです。

確かに!緊張しすぎると、自分がその場にいる感覚がなくなって、実感がないまま本番が終わってることあります。

緊張や不安とか…本番前っていろんな感情があるかと思うんですが、それを正確に認識する力をつけてもらうことから始めるんですね。なので、その人が今どれくらいの緊張に気付いているのか、っていう限界をお話しながら探していくんです。

森川陽太郎

緊張している自分の気持ちを

整理していくことが大切

(森川陽太郎さん)

まず、すごく小さくても緊張をちゃんと感じられるようにすること。その限界をどうやって広げていくのか。緊張しないで本番にいくというよりかは、“緊張している自分に対する気持ちをどう整理していくのか”が大事ですね。本当の自分の気持ちに興味を持つための会話を一緒に行っていくんです。

なるほど。

緊張しているだけなのに、自己否定感というか「だめだな」って感覚がセットでくっついてきちゃう。でも、緊張していても、いざ本番を迎えたらうまくいった!なんて経験、結構ありますよね。ただ、そういう成功経験よりも、失敗してしまった時の経験ばかりが自分のなかに残る傾向があるんですよ。緊張と自己否定感じゃなくて、「緊張と自己肯定感」。緊張していてもできた!っていう経験値を積み重ねていくこと。それを続けていくと、「自分は緊張していても大丈夫」っていう感覚が積み重なっていくので、その土台をつくってから本番を迎えることが大切ですね。

アスリートの方って、そういう積み重ねを経験しながら結果を出していくんですね~。でも、普段生活するなかで、そういう土台を作るのって難しいかも…。例えば、会社で大事なプレゼンがあって数少ないチャンスだから、そこで結果を出さなきゃって時とか。余計に緊張して失敗してしまったら、「だめだ~!」って。負のループにはまっちゃったら大変だろうなって思います。

そうですね…そういう時は自分で、緊張する場面を本番前に何回か作るのが良いかもしれないです!最初から「自分は緊張してない」って思い込むんじゃなくて、緊張しているってことを正確に認識して取り組んでもらうんです。これを繰り返しながら、本番にいってもらうって感じですかね。

秋元才加

練習を「本番」って

思い込んでやってみる

(秋元才加さん)

あ、いまピンときました!舞台の稽古中でも、「今が本番」だって思い込んでやると、急に緊張してくる時ってあるんですよ。目の前にお客さんがいる…って想像しながらやってみると集中力が高まるので、「練習を練習のままやらない」ことは大事ですね。私の場合、自然とそれがメンタルトレーニングになっていたのかも。

秋元さんは自分で上手にコントロールできていますよね。緊張する場面から逃げることは楽にできるじゃないですか。緊張をしないまま本番を迎えることはできる。でも、秋元さんはあえて、ちゃんと自分で緊張する機会をちゃんと作って、上手く扱うことができているので感心しちゃいます。今のお仕事がうまくいっている秘訣って、そこにあるのかもしれないですね。

森川さんのお話を聞いていたら…自然にそういうことができていたのかもしれない~って思って。ちょっと嬉しくなりました!

 

—次回は、それぞれの分野で幅広く活躍するお2人が、モチベーションを維持するための秘訣や食生活についてご紹介します。

[第1回]「心と体」を整える。勝負強い自分になるための心構え
[第2回]
“悔しさ”が私の原動力。モチベーションを維持する秘訣とは?
[第3回]緊張すらも「力」に変える!成長するために大切なことは。

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【information】
「本番に強い子の育て方」 著者:森川陽太郎
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
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