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【特別企画・火星めし編】vol.1/今回のお届けは…火星!?(前編)

アマノフーズの名物社員、島村雅人。フリーズドライ食品の開発に人生をかけて30年、世に送り出したヒット商品は数知れず。人は彼を“フリーズドライの伝道師”と呼ぶとか呼ばないとか。これまで全国の依頼主のもとへ「思い出の味」をフリーズドライしてお届けしてきましたが、今回のお届け先はまさかの火星…!? きっかけは、時間を遡ること1ヶ月前、島村さんのもとへかかってきた1本の電話から…。

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今回は…火星にフリーズドライをお届け!?

〜ある日のABC開発室〜

島村雅人と村上祐資

島村さん:(プルルルル…ガチャ)「もしもし?」

 

村上さん:もしもし…島村さんですか?村上祐資と申します。あの〜実はご相談がありまして…。

 

島村さん:ん?ムラカミユウスケ さん…?日本で火星に一番近い男と呼ばれている…あの村上祐資さん!?

島村雅人

(ちょっと待って、火星…火星…。地球から火星に行って戻ってくる までに4年もかかるのか…!? )

村上祐資

なんと、電話のお相手は、極地建築家として活動する村上祐資(ムラカミ ユウスケ)さん。第50次日本南極地域観測隊の越冬隊員で、アメリカの “The Mars Society”が実施している模擬火星探査プログラム “ Mars Desert Reserch Station” のCrew144・隊員。同じく2016〜2017年実施予定の模擬火星探査計画「MA365」や、NASAが支援している 「HI-SEAS」では 、日本人唯一のファイナリストに残っています 。NPO法人 日本火星協会のフィールドマネージャーを務めるなど、“日本で最も火星に近い男”という呼び声が高まっている方なのです。

 

村上さん:もしもし島村さーん!今回のご相談は“The Mars Society”による、 アメリカ・ユタ州で行われる有人 火星探査 を想定した2週間の実験生活 に向けて、今回 そのプログラム に参加するクルー6名にお届けする食事のメニューを、島村さんの フリーズドライ技術で開発して頂きたいと思っておりまして…。

島村雅人

(ほぉ!なるほど…ふむふむ)

 

さて皆さん。なぜ宇宙食をフリーズドライで開発するのか?そう思いますよね。

宇宙食には色んな条件があるんです。例えばこちら。

 

●長期保存できること(物資補給ができないor限られている)

●軽量なこと(宇宙船の積載貨物の重量は限られている)

●栄養価が優れていること(食事は宇宙船内に限られているため栄養バランスが重要)

●調理な簡便なこと(ミッションのスケジュールや、クルーの人数に制約がある)

 

保存性が高く、軽くて栄養素も損なわれにくく、調理も簡単な フリーズドライ食品は、まさに宇宙食にぴったり!というわけですね。そんな理由もあり、村上さんは 前々からフリーズドライ食品に注目していたのだとか。

 

村上さん:訓練期間を過ごす閉鎖環境では、“時間内に自分に課せられたミッションをクリア“したり、“安全を確保する“だけでなく、食がすごく大切な要素だと思うんです。限られた時間の中で、生き延びるためだけに体に流しこむとか、食事の時間を削ってでもミッションである仕事を優先するという考え方だけではなくて、彩りや盛りつけも含め食を楽しむこと。そこから仲間との会話が生まれたり、気持ちにゆとりを持てたりするんじゃないかなって。自然と食事の時間が長くなって、ほっと一息つけたり…周りとのコミュニケーションもとれるようになる。最終的には、食が安全をもたらすこともあると思うんですよね。

 

島村雅人

島村さん:うんうん!そうか…。いつか僕も火星に連れて行ってね…!ぜひ一緒に作りましょう!

 

村上さん:ありがとうございます!あと、色々僕もメニューを考えた時に、和食が一番適しているんじゃないかな…と思ったんです。和食や日本文化は、懐が深い。絶対にこうあるべきだ!と決めてかからず、いろんな要素を吸収してアレンジもできる…。その日本らしさの利点は、長期の火星の生活にも通ずる部分があると思うので。あと、今回は僕だけではなく、実際に料理を作る立場の方からの意見をもらえたらと思って、料理人の金子健一さん(つむぎや)にも協力をお願いしているんです。

 

もう1名の頼もしい助っ人が…この方!

金子健一

「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を提案しているフードユニット「つむぎや」の金子健一さん。昨年はパンの食べ方142通りを紹介した「ぱんぱかパン図鑑」(地球丸)を出版、6月には新刊も発売予定です。

「僕も村上さんからお話をお聞きして、プログラムに参加する方たちが忙しい合間でも一緒に食卓を囲んで、少しでも気持ちがほどけるような食体験や時間を過ごせたら良いな…って思っています!」と語り、意気込みは十分です。

 

というわけで、今回のお題は…

「島村さん&村上さん&金子さんによる“火星めし”」に決定!

 

〜1ヶ月後〜 都内某日

直接会って色々話し合いたい!ということで、一同集結。今回のテーマ“火星”にちなんで、中目黒にあるイタリアンバル「マルテ」に集合しました。「マルテ」とはイタリア語で“火星”のこと。アートディレクター秋山具義さんがプロデュースしたこのお店は、火星行きの宇宙船レストランをイメージした内装や、火星にからめたメニュー名など随所に遊び心が散りばめられています。

 

業界人も夜な夜な集うという、中目黒のオシャレな空間で…

島村雅人

ひと際目を惹く青いジャンパー。村上さんから相談を受けてから約1ヵ月間、毎日のように火星めしのメニュー案を考えていたという島村さん。村上さん、つむぎやの金子さんと3人揃うのは本日が初めてということもあって少し緊張ぎみ…?

島村雅人と村上祐資と金子健一

…と思っていたのも、ほんの一瞬でした。

 

島村さん:あれから火星めしのメニューを考えていて…

実は、僕もう作ってきちゃった!

火星めし

こちらは全部、フリーズドライしたもの!じゃがいも、鮭、納豆、酢の物、お好み焼き、野菜、薬味、塩辛、甘酒…など、テーブルに広げてみるとこ〜んなにたくさん!さすが今まで数々のヒット商品を生み出してきた“フリーズドライの伝道師“。村上さん&金子さんも驚きの表情!

島村雅人と村上祐資

村上さん:いや〜噂には聞いていましたが…島村さん、やっぱりさすがですねぇ〜!

島村雅人と金子健一

早速、島村さんの用意した試作品に興味津々の金子さん。3人揃うのが、これが初めてと思えないほどのチームワークがすでに出来上がっているじゃないですか。これはとても期待できそうです!

 

金子さん:島村さん!フリーズドライの仕組みってどうなっているんですか?

 

島村さん:凍結させた原料を真空状態にして、水分を昇華させることで乾燥させるんですよ。そうすることで食材本来の味や香り、栄養価が損なわれにくくなるんです。

 

金子さん:なるほど。調味料もフリーズドライってできるんですか?

 

島村さん:一応できますよ。でも、今回は薬味を用意していて。例えば、生姜・大根・山芋!食材にかければ、色んなアレンジを楽しめるからね。(キリッ)

 

早速本題…!今回の“火星めし”のテーマは?

島村雅人と村上祐資

村上さん:今回模擬火星プログラムに参加する方達と同じように、僕もチームCrew144として、同じ閉鎖空間で2週間過ごしたことがあるんです。そういう特殊な環境の中にいると、自分に与えられたミッションをどうしても優先してしまって、食事を後回しにしてしまうこともあるんですよ。

 

金子さん:そうなんですね。具体的に調理や食事の時間って何分までって決められているんですか?

 

村上さん:いえ、特に決まってないですね。とにかく簡便に済ませられたらベターな感じです。でも、やっぱり食事の時間は、ミッションに関係なく周りとのコミュニケ−ションをとれる機会が一番多くなるんですよ。ミッションと少し離れた会話がそこから生まれたり、人間関係がもっと円滑になったり。結果として食事の時間をきちんと確保したほうが、溜め込んだストレスを爆発させずに上手くコントロールして、いろんな面で良い効果をもたらしてくれると僕は思っているんですよね。

金子健一

金子さん:料理の彩りや盛りつけなど、細かい部分までこだわっていくと、食べていただく人にも作り手の気持ちが伝わる感じがしますよね。しっかり味わって食べよう!とか、純粋に“食を楽しみたい!“という気持ちが生まれるんじゃないですかね。味だけじゃなくても、最初、テーブルに並んだ料理を見て、わぁ!って驚いたり、感激したり…。自然とそういう風に思ってもらえるような仕掛けをおり混ぜていくのも良いかもれませんね。

 

村上さん:それは、いいですね!僕の提案としては、形状や容量が決められた食器で出す合理性をメインに追求した“エコノミークラス“と、厳しい制約のなかでも器の造作や盛りつけにもこだわった“ファーストクラス”のメニューを、それぞれ朝・夜の各1食、合計4食分を作れたらと思っているんです。ファーストクラスのほうは、自分たちでも簡単な調理ができたり、盛りつけや食材にもアレンジを加えてみるとか。そこからどんな違いや効果が生まれるのか知りたいので、ぜひ2パターン作ってみたいんです。

 

島村さん:うんうん…

 

村上さん:それと、毎日食べても飽きがこない“日常食”であること。特別な日の“ごちそう”も大事ですが、毎日“ごちそう”が続くとやはり飽きてしまう。長期の火星ミッションを想定すると、まずは“日常食”から考えたい。

 

島村さん:なるほど…。

 

村上さん:プログラムが始まるのが3月なので、特に“ファーストクラス”は“春”をテーマにした食材も何か使えたらいいのかなぁ。季節を感じられることは、閉鎖空間では最高の贅沢ですからね。島村さん的に、春からイメージするものってありますか?

島村雅人

島村さん:そうだな〜。やっぱり日本の春といえば、桜かなぁ…。

 

金子さん:桜の塩漬けを使ってみるのも良いかもしれませんね。

 

島村さん:桜風味なら、お茶とかお酒のドリンクメニューに使えそうだよな〜。甘酒ベースのデザートにも使えそうだしなぁ。

金子健一

金子さんは、島村さん&村上さんの意見を聞き逃さずに、しっかりとメモ。食を通して、人を喜ばせる仕掛けを作る火星めし…。具体的にはどんなメニューが良いのでしょうか!?

 

「だから、僕は火星めしの試作品をたくさん作ってきたんだってば!!」

話が盛り上がりすぎて、試食まで長くなっちゃいましたね。ごめんね、島村さん(笑)

島村雅人と村上祐資

後編へ続く…)
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企画協力/イタリアンバル・マルテ

 

\どんな注文もおまかせ!/

【まごころ出前の注文、大募集!】

アマノ食堂では、島村さんにまごころ出前してほしいという方を随時募集中!必要事項と理由を添えて contact@amanoshokudo.jpまでメールでご連絡ください。
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【必要事項】

・お名前
・年齢
・職業
・電話番号
・お届けしたいor届けてもらいたい人との関係性(母親、息子、娘、恋人…etc.)
・お届け先(例)岡山県→東京都
・依頼したい料理
(例)岡山県に住む母親がつくる豚汁、遠恋中の彼女がつくる肉じゃがなど
・その料理にまつわるエピソード

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