
忙しい毎日、さっと手軽に作れる“定番レシピ”があったら、キッチンに立つのも楽しみになりますよね。今回ご紹介するのは、入れて、混ぜて、焼くだけ!フライパンひとつで作れてしまう、ボリューム満点のオムレツ。野菜を添えて食べるのがカンボジアスタイル。しらすの塩分をアクセントに、おかずにもおつまみにもなる一品です。
レシピを教えてくれたのは、モロッコやトルコをはじめ中東、アジア料理にも造詣の深い料理家・口尾麻美さん。日本のオムレツとは一味違う、“カンボジア風オムレツ”の作り方とは?
|レシピ手帖|
フライパンで簡単アジアン♪「豚ひき肉&しらすのカンボジア風オムレツ」
【調理時間】
10分
【材料】※2人分
・卵…3個
・豚ひき肉…100g
・しらす…50g
・にんにく(みじん切り)…1/2かけ分
・小ネギ(小口切り)…3本分
・生マッシュルーム(薄切り)…1個分
・サラダ油…大さじ1
・お好みの生野菜(付けあわせ用)
【A】
・ニョクマム…小さじ2
(※ベトナムの魚醤。ナンプラーなど他の魚醤でもOK!)
・砂糖…小さじ1~2
・塩、こしょう…少々
【作り方】
1.ボウルに具材(豚ひき肉・しらす・にんにく・小ネギ・生マッシュルーム・卵)と【A】を入れて混ぜる。
<POINT!>
しらすの代わりにアンチョビを入れると、異国情緒がさらにアップ!アンチョビは塩気が強いので、ほんの少量プラスするくらいにしましょう。
2.フライパンにサラダ油をひき、【1】を入れ、中火で半熟になるくらいまで混ぜながら焼く。
3.焼き色がついたら裏返し、【2】と同じように焼く。
<POINT!>
「今回は、大きめのフライパンで焼きましたが、小さめのフライパンを使って、小さなオムレツを何個か作ってもいいですね♪ホームパーティーにもぴったり!」
4.両面焼きあがったら、彩りに小ネギをちょっとトッピング。きゅうり・ミニトマト・オニオンスライスなど好きな野菜を添えたら、できあがり!横には、やさしい味わいの「にゅうめん」を添えて。
<POINT!>
お好みの生野菜、ニョクマムには“にんにく&鷹の爪”をプラスして、アレンジしてもおいしいです。
家庭料理の定番「オムレツ」も、カンボジア風にアレンジするだけで、見た目や味わいもこんなに様変わり!口尾さんにおいしく作るコツを教えてもらいました。
「現地のオムレツは、もっと油を多くして揚げ焼きのように作ります。でも、日本人は油っぽい料理が苦手ですから、サラダ油は少なめにしました。
ただ、混ぜるコツも、焼くコツもありません。豚ひき肉を入れているので、しっかり火が通るように固焼きにすればOKですし、たとえ焼くのに失敗しても、スクランブルエッグ風にしちゃえばいいんです(笑)。誰でも手軽に作れますよ!」(口尾麻美さん)
フランパンひとつで、手軽においしく作れるので、時短レシピとしても大活躍の「オムレツ」。シンプルなメニューこそ、アレンジの幅を広げれば、料理のレパートリーもきっと増えるはず。ぜひ、試してみてくださいね!
【今月の料理人】
口尾麻美/料理研究家
書籍や雑誌、料理教室などで旅からインスピレーションを受けた料理を提案。著書に『モロッコで出会った街角レシピ』、『クスクスっておいしい! パリ&モロッコの旅と、とっておきのレシピ』(グラフィック社)など。