
意外と下準備に手間がかかる中華料理。麻婆なすもそんな中華料理のひとつです。素揚げしなくてもおいしい麻婆なすレシピがあったらうれしいですよね。そんなミラクルレシピを食育インストラクターの和田明日香さんに教えてもらいました!
蒸し焼きで、なすがとろとろ食感に!
下ごしらえをしたり揚げたりと、調理が大変なイメージのある中華料理ですが、そこでおすすめなのが、素揚げせずに作る「麻婆なす」です。
和田さん:「なすと油は相性抜群ですが、素揚げだと油ぽくなりすぎることもあります。蒸し焼きにすれば、少ない油でもとろっとした食感になっておいしいんですよ。私は素揚げよりも、断然蒸し焼き麻婆なすの方が好きです(笑)」
和田家のおみそはホーロー容器に4種類入れています。お好みでブレンドもできるので、効率的な保存方法ですね。今回はここから赤味噌を使います。
しかも和田流の麻婆なすは、家にある調味料で作れるのでとっても簡単。さっそく作っていただきましょう!
お家にある材料でできる「手間なす麻婆なす」

「手間なす麻婆なす」のレシピ
(料理監修 / 和田明日香)
- 所要時間
- 15分
- 材料(2人分)
・なす…3本(約350g)
・米油(サラダ油でもOK)…大さじ2
・豚ひき肉…200g
・長ねぎ…1/2本
・にんにく…大さじ1
・しょうが…大さじ1
<A>
・酒…大さじ1
・しょう油…小さじ1
・みそ…大さじ1 ※赤味噌がおすすめ
・みりん…大さじ1
・豆板醤…小さじ1
・片栗粉…小さじ1
・水…100ml
※<A>の調味料はあらかじめ合わせておきます。
・ごま油…小さじ1
・粉山椒…お好みで適量
作り方


なすを乱切りに、にんにくとしょうがはみじん切りにします。


フライパンに油となすを入れ、火を入れる前になすに油を絡めます。なすに油が絡んだら水大さじ2(分量外)を加え、ふたをして弱めの中火で蒸し焼きにします。3〜5分程加熱し、なすが柔らかくなったら取り出します。
POINT
・なすは時間が経つと変色します。切ったらすぐに調理しましょう。
・なすと油は加熱前に混ぜましょう。そうすることでなす全体に油が絡みます。油でコーティングされるので、変色しにくく、さらに皮の紫色も美しくなります。

なすを取り出したフライパンに豚ひき肉入れ、肉の脂が出てくるまで中火で炒めます。
POINT
・レミパンやフッ素樹脂加工のフライパンは油不要です。鉄のフライパンの場合は少し油をひいてから炒めましょう。


長ねぎ、にんにく、しょうがを加え、香りがたったら<A>を加えます。とろみがついてきたらなすを戻して少し煮込み、味を馴染ませます。火を止め、ごま油を回しかけたら完成です!
POINT
・合わせ調味料に片栗粉を加えることで、ダマにならずにとろみをつけることができます。
お好みで粉山椒をかければ、さらに本格的な味わいに。お子さんと一緒に食べるときは豆板醤の分量を調節してください。
ピリ辛の麻婆なすに添えたのは「Theうまみ たまごスープ」 。優しいうまみを感じるたまごスープと麻婆なす、ここにご飯を添えればスタミナ満点の中華定食になりますよ。
和田さん:「本格的な中華の調味料を使わなくても、たっぷり入れたにんにくとしょうがで味が決まります。私自身がにんにくとしょうがが大好きで、ほとんどの料理に入れちゃいます。食事中子ども達に“なんの野菜が入っているでしょうかクイズ”を出題するのですが、食べる前から『にんにくとしょうが!』って答えるんですよ。『ちゃんと味わってから答えてよ!』と注意するのですが、正解です…(笑)」
家庭にある調味料だけで、これだけ本格的な味に仕上がる和田さんの「手間なす麻婆なす」。なすを豆腐に変えれば「麻婆豆腐」に、春雨に変えれば「麻婆春雨」に大変身!実はアレンジ自在なレシピなので、ぜひお試しください。
写真/山田健司