
旬の春キャベツは、甘くて柔らかくて、口に含むと幸せな気分になりますよね。でも1玉買っても、全部消費するのに困りませんか? そんな時は煮込み料理がおすすめ! 今回は料理家の今井真実さんに、スペアリブとキャベツで作る絶品煮込み料理を教えてもらいました。
実は簡単便利な“塊肉”料理!
「新しい家庭料理」をテーマに、簡単でおいしいレシピを発信している料理家の今井真実さん。「塊肉はライフワーク」というほどにお肉が大好きなんだそう。
今井さん:「塊肉で作る料理は簡単なのに、豪華でテンションが上がります。煮込み料理やグリル料理は火にかけながら他の作業もできるので、作業効率がよい料理でもあるんです」
今回今井さんが教えてくれるのはスペアリブと春キャベツを酢で煮込んだ料理。酢で煮込むなんて、ちょっと不思議な感じもします。
今井さん:「これは学生時代によく通っていたビストロで好きだったメニューで、その頃から自宅でも真似してよく作っているんです。本来はワインビネガーで作るのですが、今回はもっと身近な米酢を使ってみました」
塩と酢だけで作る、シンプルな「スペアリブとキャベツのビネガー煮込み」を作ってみましょう!
味付けは塩と酢のみ! 「スペアリブとキャベツのビネガー煮込み」

「スペアリブとキャベツのビネガー煮込み」のレシピ
(料理監修 / 今井真実)
- 所要時間
- 90分
- 材料(4人分)
・豚スペアリブ…大4~5本
・玉ねぎ…1個
・キャベツ…小1/2個
・にんにく…2片
・米酢…大さじ4
・ローリエ…2枚
・塩…小さじ2
・水…700ml
作り方


豚スペアリブを水から茹で、沸騰してアクが出たらお湯を捨てます。豚スペアリブとアクのついた鍋を綺麗に洗いましょう。
POINT
豚スペアリブは1度茹でこぼすことで、臭みが消えおいしく仕上がるので必ず茹でこぼすようにしましょう。



キャベツ1/2個を4等分の串切りします。芯の固い部分は薄く切りましょう。玉ねぎは皮をむき薄切りに、にんにくは包丁の背などでつぶします。


1の豚スペアリブと2の野菜、米酢、ローリエ、塩、水を入れ中火で火にかけます。
POINT
今回は鋳物鍋で作っていますが、他の薄手の鍋で作る際は火加減を弱めてください。


3が沸騰したら、ふたをずらしてかぶせ、弱火で70分~90分煮たら完成!
POINT
ふたをずらすことで、酢の酸味が程よく飛びマイルドな仕上がりになります。
じっくりコトコト煮込んだ「スペアリブとキャベツのビネガー煮込み」。さっぱりとした味わいのスープに、ジューシーなスペアリブのおいしさが溶け込んでいます。酢の酸味が和らいで、爽やかな香りが漂います。ポトフのように粒マスタードを添えてもおいしくいただけますよ。
フランスの料理ですが、香り付け程度にしょう油を少し足せば和風にアレンジ可能。「金のだし なめこ」を添えれば、ごはんとの相性もばっちりです。
今井さん:「1日目はそのままいただき、2日目はソーセージを加えてボリュームアップしたり、カレー粉やケチャップを加えて1日目とは違う味付けのスープにアレンジしながら最後まで楽しむことができます」
アレンジの幅が広いと、毎日の料理作りが少し楽になりますよね。
今井さん:「私がSNSなどで紹介している料理は、身近な食材を使って、工程もシンプルで簡単なものばかり。でも、食材や味の組み合わせを工夫するようにしていて、食べたことないような味だけどご飯とおみそ汁に合うという料理を目指しています。料理って毎日のことだから、簡単でおいしいと思えるのが一番です!」
「これなら作ってみようかな…」と思ってもらえるレシピ作りを心がけているという今井さん。今回教えてもらったレシピも、“茹でこぼし”することを守れば、あとは面倒な工程はありません。ぜひチャレンジしてみてください。