
ついついマンネリ化しがちな毎日の献立。この夏は、いつもと一味違うメニューを食卓の主役に追加!大人から子供まで人気の高い鶏肉を使った一皿をご紹介します。
オリジナルレシピを教えてくれたのは、料理家・柚木さとみさん。今回は、ご自身で主宰されている料理教室でも大人気の“アジアごはん”をセレクト。旨味が凝縮された食べ応え抜群の一品「鶏手羽元の黒酢煮」の作り方&驚きのアレンジ術を教えてもらいました!
|レシピ手帖|
夏バテ防止にも効果的「鶏手羽元の黒酢煮」
鶏肉の柔らかい食感と旨味がギュッと詰まった「鶏手羽元の黒酢煮」。お酢の効果で、夏バテ予防にも一役かってくれそうですね。
【調理時間】
約60分
【材料】 4人分
・鶏手羽元(または鶏手羽先)…8〜12本
・万能ねぎ…適量
・ねぎ(青い部分)…1~2本
・生姜(皮付き)…2~3枚
【A】
・醤油…大さじ2
・きび砂糖(普通の砂糖でもOK)…大さじ2
・ナンプラー…大さじ4
・黒酢…大さじ4
・紹興酒…大さじ2
・水…3カップ
【作り方】
1.キッチンペーパーで鶏肉の余分な水気を取る。余分な脂があれば除き、フォークや串で穴を数ヶ所あける。
2.万能ねぎは根元を除き、斜めに薄切りにする。ねぎの青い部分は、包丁の腹で潰してから4〜5cmの長さにカット。香りを出すために1〜2本分使うのがポイントだそう。
3.鍋に鶏肉、ねぎの青い部分、生姜、【A】を入れて強火にかける。
4.沸騰したらアクを除き、弱火にする。
5.落とし蓋(今回は穴を空けたキッチンペーパーで代用)をして、時々アクを除きながら30〜40分ほど煮込む。
味がしっかり染み込んだ鶏肉は、隠し味に入れたナンプラーの香りで一気にエスニック風味に!黒酢が入っているので後味はさっぱりです。器に盛って、最後に万能ねぎを散らせば完成!横に添えたのは、アマノフーズの「中華丼」。色鮮やかな具材が入った彩りも楽しい一皿で、ご飯が自然とすすみそう。
柚木さん曰く、ナンプラーはいろんな食材にも合う“万能調味料”なのだとか。多種多様な調味料を揃える、柚木さんおすすめのナンプラー活用法とは?
「最近、料理教室で好評だったのが“にんじんのバター&ナンプラーソテー”。輪切りにしたにんじんをバターとナンプラーで炒めるだけなんですけどね。簡単でおいしく作れるのでぜひ試してみてください!あとは、オイルとレモン果汁と合わせてドレッシングにしてサラダにかけたり、青菜炒めの味付けにプラスしたりしてもOKです。」
また、今回作っていただいた 「鶏手羽元の黒酢煮」の煮汁は、炊き込みご飯の “だし” として活用できるのだとか!
「鶏肉のだしが染み込んだ、香り豊かな炊き込みご飯が出来るんですよ。そのままだと塩分が強い炊きあがりになってしまうので、煮汁と同量の水を加えて使います。きのこやごぼうなど、お好きな具材と一緒にご飯を炊けば出来上がり。全部おいしいので、捨てないでくださいね(笑)」
ひとつの調味料をプラスするだけで、仕上がりの幅がグンと広がりそうですね。あらかじめ多めに作っておいても、食材を丸ごと活かした様々なメニューに大変身!こんな一品があれば、作る楽しみがまた一つ増えるはず。
【今月の料理家】
柚木さとみ/料理家・カフェプランナー
「さときっちん料理教室」主宰。企業向けレシピ開発や、雑誌、Webサイトへのレシピ提供、ドラマの料理も手掛ける。
http://satokitchen.com/index.html
本日の一品
中華だし仕立てのスープにとろみをつけ、尾付きえび、ほうれん草、きくらげなどの色鮮やかな具材が入った彩りも楽しい中華丼。尾付きえびときくらげは、その歯ごたえも楽しめます。ご飯に絡むコク深いとろみが絶品の一品です。