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第1話 Boojil自己紹介&「愛犬マルコ、警察につかまる」

アマノ食堂をご覧の皆さん、はじめまして。

“おかっぱちゃん”こと、イラストレーターのBoojil(ブージル)です!

 

この度、ここ「アマノ食堂」で連載をさせていただくことになりまして、この場をお借りして書くのならば、みなさんに共通したキーワードがいいな。と、思いましてテーマは”家族”に決めました。

 

そんなわたしの家族、パッと見は一般的な家族に見えるようなんですが、

幼い頃から、な〜んかおかしいなあと思うことがたくさんありまして。

大人になってようやく気付いたのですが、うちの家族はどうやら少し「難」がある。

 

そういえば父も母も、そして姉も。はたまた爺さん、婆さん、愛犬まで…

とにかくキャラが濃いのです。

これはまさに「難あり家族」(!?)

 

わたしの幼少時代から現在までの愛する家族とのエピソードを、時に笑いあり、涙あり、いろんな思い出話と共にご紹介していきたいと思います。

 

 

まずは家族構成をご紹介!

還暦を迎えた両親に、3つ年上の姉、愛犬マルコとわたくし、おかっぱちゃんの4人家族と1匹で暮らしております。そして、東京で暮らす祖父母は両家とも健在。家族ひとりひとり詳しいことはお話の中で少しずつご紹介できればと思っています。

Boojil02_01_01

さて、早速本日のお話にうつりましょうか!

 

第1回のテーマは

「愛犬マルコ、警察につかまる」

 

我が家にはかわいい愛犬がおります。

名前は「マルコ」。

 

中型犬の雑種で、私が20歳を過ぎてから人から譲ってもらった犬です。当時、マルコは秋田の雑木林に捨てられていて、優しい女性に拾われたのでした。

 

ちょうどその頃、昔から飼っていた愛犬が老衰で死んでしまってペットロス状態にあった我が家。寂しい気持ちに耐えられず、人を介して我が家にやって来たのです。

 

生後2ヶ月の小さな子犬。

コロコロとした体型に、クリーム色の美しい毛並み。

私は「マルコ」と名前をつけました。

 

あれは忘れもしない、数年前のお正月の出来事。我が家に来てから、あっという間に成犬へと成長したマルコ。そんなマルコが来る日も来る日も、外に向かって大声で鳴くようになったのです。
「ウオーーーー!ワオーーーー!ギュンギュンギャオギャオ〜!!!!!!!!!!!!!!!」
はて…犬ってこんな風に鳴くことあったっけ…(汗)?

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「おかしいなぁ。外におかしな人でもいるのかな?」

 

家族以外にあまりなつかない性格ではあったけれど、知らない人に対してもここまで吠えたことはない。こんな鳴き方、尋常ではない。頭でもおかしくなったのだろうか?

 

父が「うるせ〜!」とマルコに怒鳴っても、外に向かって吠えつづけるマルコ。

 

インターネットで調べてみると、そこには「盛り」の文字があった。幼かったマルコも成犬になり、どうやら盛りが来ていたようなのだ。犬の盛りとは、こんなにも豹変するものだったとは…。

 

「そうかそうか、だからあんなにも外に向かって吠えていたんだなぁ〜」と、家族はマルコの話題でもちきりだった。

 

「明日だいじょうぶかしら〜?」という母の心配をよそに、翌日は年始の挨拶をしに祖父母の家に家族で出かけることにした。マルコはひとりでお留守番だ。

 

祖父母の家に着くなり、またしてもマルコの話題が持ちあがる。

「あんな馬鹿みたいに吠えると、近所迷惑になる」と、父。

「やっぱり去勢したほうがいいかしらね…?」と戸惑う母。

「うーん、それも人間の勝手だからなぁ…」悩みだす姉。

結局答えが見つからないまま、家に帰る時間を迎えた。

 

すると家に着くなり、母が大慌てで声をあげた。
「マルコがいない!!!!!!!!!!」
なんと、マルコが庭から脱走しどこかへ逃げてしまったらしい。

しかし、門は少しも開いていない。

 

横にあるポストに目をやると、紙切れが1枚入っていた。ちなみに年賀状ではない。

その紙にはこんなことが書かれていた。
「お宅のマルコちゃんが脱走して人を噛みました。今、警察署にいるので至急電話をください」
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家族全員が白目になった。顔面蒼白である。
正月からなんてことをしでかしたのだ……マルコよ…!!!!!!!!!!!!!!!!

愛犬から“狂犬”になった瞬間である。

 

家族を代表して、父が警察署にマルコを迎えにいった。幸いなことに、噛まれた人も軽傷で済んだらしいが、マルコは家から脱走するなり近所の若い子の足に噛み付き、助けに入ったおばあさんの手を噛み、助けに呼ばれた警察官にも噛み付いたらしい。

 

 

警察に捕まったマルコ、そして家族は…

父は大激怒。「あいつはもう家では飼えない!!!!!!!」と大声をあげた。「マルコは何も悪くないじゃない〜」と号泣する母。(いや、悪いだろ)と、ツッコミを入れつつも、それを見て娘の私たちもつられて号泣。「マルコがかわいそうだよ〜家で飼おうよ〜」…結局、母の涙に父が折れ、マルコは無事に我が家へ舞い戻ることになった。

 

愛犬とは時に家族を癒し、事件を起こし、まるで子どものようだなぁと感じる。世話が焼ける犬だけれど、狂犬でも愛犬であることに違いない。みなさんも、愛犬の盛りの時期にはどうぞご注意くださいね…!

 

我が家の珍エピソードはまだまだつづく。

 

次回の『おかっぱちゃんと難あり家族』2話は「お父さん、パソコンにハマる」をお送りします。

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