
- キムケン
- 漫画料理家
- 昼間は会社員、夜は料理人、休日は絵描き。アメーバ公式ブログ「木村食堂」では、身近で手に入りやすい食材を使ったレシピと、その料理にまつわる四コマ漫画をほぼ毎日更新中。著作に『うちメシ - ゆかいな我が家の漫画とレシピ -』(ワニブックス)他、雑誌や料理サイトでのレシピ連載多数。
- 木村食堂
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「山芋とろろ」が合う料理といえばなんでしょうか。定番のとろろご飯はもちろんのこと、とろろ蕎麦なんかもいいですよね。そんな中でも私が一番好きなのは「まぐろの山かけ」です。
これがあればご飯も何杯でも食べれますし、お酒も何杯でも飲めちゃいます。わさびと醤油をたらして食べるとたまらないですよね!大好きです、山芋とろろ。
しかしこの山芋とろろ、自分で作るとなると、これがまあ面倒くさいこと。山芋を買って(しかも意外とお値段が高い)、皮をむいて、皮をむいた部分はつるつるするので、すりおろすのも大変で、おまけに手がかゆくなるし、たくさん作っておいたらすぐに悪くなるし、もうね、とんでもない料理ですよ。山芋とろろ。(さっき大好きとか言っておきながら)
どーん。どうでしょう!なんだかんだ言って作っちゃうんですよね、山かけ。ちなみにこの山かけは妻のごはんになりましたが、実はこれがフリーズドライのとろろだということに妻はみじんも気づいていないはずです。ふっふっふ。
ちなみに使ったのはこれ。アマノフーズから出ていました。とうとう山芋とろろ(現在は販売終了)までフリーズドライにしちゃってます。いや、スープとかならまだわかります。お湯をかけて戻るというのは結構自然なことですしね。でも山芋とろろですよ?
最初に「山芋とろろをフリーズドライにしましょう!」と言った人すごい。そしてその企画を通した人たちもすごい。
袋をあけてみると…。
粉です。これがさっきのとろろになるとは!
いつもの、ブロック状のものとは違う形状に驚きました。そして熱湯ではなく水を入れるとのこと。ということで水を入れてみます。
水を入れた瞬間は「おいおい大丈夫かよ」と思う水っぽさでしたが、かき混ぜていると、次第にとろろ状になってきました。さっきまで粉だったのに。おお、これは楽しい!
色々なフリーズドライを食べてきましたが、ある意味今回が一番驚いたかもしれません。山芋とろろを作るのが面倒だと思っていた、昨日までの自分にこう言ってあげたいです。
「その粉に水をかけちゃいなよ。それだけで、お前のとろろライフは変わるさ」と。