キムケンの「わが家にフリーズドライがやってきた!」

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【第25回】料理家が選ぶフリーズドライベスト3

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キムケン
漫画料理家
昼間は会社員、夜は料理人、休日は絵描き。アメーバ公式ブログ「木村食堂」では、身近で手に入りやすい食材を使ったレシピと、その料理にまつわる四コマ漫画をほぼ毎日更新中。著作に『うちメシ - ゆかいな我が家の漫画とレシピ -』(ワニブックス)他、雑誌や料理サイトでのレシピ連載多数。

アマノ食堂で連載を始めさせていただいて早1年。振り返ってみるとたくさんのフリーズドライを実食したり、アレンジしてみたりしました。

 

そもそも、フリーズドライ自体「スープやみそ汁くらいでしょう?」と思っていましたが、そんなことは全くなく。むしろこんなものまでやっちゃうの?的なびっくり商品もたくさんありました。

 

そこで、今回は「料理家が選ぶフリーズドライベスト3」と題して、今まで食べてきたフリーズドライのなかでも、これぞというものをピックアップ致します。

 

それではまず第3位

 

フリーズドライの山芋とろろパッケージ

まるごと素材 フリーズドライの山芋とろろです!

 

おいおい、地味だなと思った人がいたら素直に挙手して前に出てきてください。張っ倒してやりますから!……すいません、実は私もその1人でした。最初に「フリーズドライの山芋」と聞いたとき、

 

「なにそれ?なんか微妙じゃない?」

 

と思ったことは事実です。

 

「なんかもっとさ、がっつりしたやつとかあるじゃん?山芋とろろって、ちょっとインパクト弱くない?」

 

と思ったことも事実です。

 

しかしですよ。しかしですよ! この山芋とろろ、すごいんです。水を加えるだけでとろろになるんですよ!

 

……ええ、言いたいことはわかります。フリーズドライなんだから、水分で戻るのは当然だろうと。

 

ただ1つ言わせてもらいたい。これを使えば、山芋をすりおろさなくてすむんです!これがどんなに素晴らしいことかあなたにわかりますか!?
山芋とろろを作って手が痒くなる心配がないんですよ!?あの、指先まで削ってしまいそうな恐ろしいおろし器を使わなくていいんですよ!

すりおろし器

すいません、ちょっと取り乱しました。そのくらいの衝撃だったということを感じていただければ幸いです。

 

ちなみにこの山芋とろろの回では、

 

マグロの山かけ

こちらの山かけマグロを作らせていただきました。この使い勝手の良さに味をしめた私は、別の料理撮影の仕事でも、山芋とろろをすりおろしたふりをしてこのフリーズドライを使ったということは、ここだけの話にしてください。

 

 

それでは次に第2位!

 

フリーズドライのおみそ汁パッケージ

おみそ汁シリーズです。アマノフーズといったらやはりみそ汁ですよね。様々なおみそ汁が出ていますが、私はダントツで「なす」系のものが好きです。一度揚げてからフリーズドライにしているので、揚げなすのような味わいになっているのがたまりませんよね。

 

ちなみに、アマノフーズの揚げなすのおみそ汁にインスパイアされて、別の料理撮影の仕事で揚げなすの味噌汁を作ってしまったことはここだけの話です。

 

そういえば、本連載でもおみそ汁は何度か取り上げましたが、クリームパスタにアレンジしたりもしました。

 

フリーズドライのおみそ汁で作ったクリームパスタ

これはとてもおいしかったので、ぜひ試してみてください!

 

 

そして第1位!

 

フリーズドライ 畑のカレーのパッケージ

畑のカレーです!
いや、私の得意料理はスパイスから作る自家製カレーなので、フリーズドライという、ちょちょいとお湯をかけてカレーになっちゃうようなヌルい感じに「まあしょうがねーから食べてやるか」ぐらいの上から目線だったんですよ。
「まあ商品になるくらいだから、そこそこはうまいんでしょうね」ぐらいに思っていました。

 

フリーズドライ 畑のカレーをご飯にかけたところ

これはたまげました。いや、なんというか、一番わかりやすく言うと「お店のカレー」です。ルウやレトルトで作ったような家庭的なカレーではなく、お店で1,000円ぐらい出して食べるカレーの味です。これはまいった。スパイシーでクレイジーなやつです。

 

とはいえ、料理に関してはかなりプライドの高い私。そのプライドの高さといったら、サイヤ人の王子であるベジータと同じぐらいだと思っていただければ差し支えありません。

ただ、先日わが家で行ったカレーパーティーで、こっそりこのカレーを出して、したり顔で「うまいだろ?」と言ったことはここだけの秘密にしておいて下さい。

 

カレーといえば、チキンカツやトンカツまでフリーズドライになったのはたまげました。お湯かけてトンカツって。お湯かけて揚げ物って。なんだかもう、アマノフーズの「執念」すら感じましたよね。きっと製造工程では

 

「先輩!ムリですよトンカツをフリーズドライにするなんて!ありえないですよ!」

 

「バカやろう。なに諦めてるんだよ。ありえないなんてことはありえない…俺たちが証明してやろうぜ!」

 

みたいな熱い会話がかわされていたんじゃないかと思います。たぶん。

 

というわけで、個人的に衝撃をうけたフリーズドライベスト3でしたが、この1年で何が一番驚きかというと、あまり食に興味のない妻に「何食べたい?」と聞いたときに「フリーズドライのやつ」という確率が非常に高くなってきていることです。

 

一応、レシピ開発をお仕事にしている身分としては「くやしいです…!」となるのが正しいのかもしれませんが、私としては、お湯をかけたものを出して妻の機嫌がよくなるならば、それにこしたことはありません。何ごともラクなのがいいですよね。

 

(料理に関してはかなりプライドの高い私。そのプライドの高さといったら、サイヤ人の王子であるベジータと同じぐらいだと思っていただければ差し支えありません)

 

↑こんなこと言ってたやつがどこかにいましたね。

 

私でしたね。ははは!