常連さんコラム

毎日の生活がちょっと“ディープに
”楽しくなるコラム

夏生さえりの「ティファニーで朝食を食べられなかった私たち」

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夏生さえり
ライター
出版社勤務を経て、Web業界へ。人の心の動きを描きだすことと、何気ない日常にストーリーを生み出すことが得意。好きなものは、雨とやわらかい言葉とあたたかな紅茶。 著書に『今日は、自分を甘やかす いつもの毎日をちょっと愛せるようになる48のコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン )はじめ、本連載に書き下ろしを加えた22篇のエッセイ集『口説き文句は決めている 』(kraken)が好評発売中!
  • 【第32回】お祭りと恋

    1年で一番好きな季節がやってきた。夏だ。   暑くて体はとろけてしまいそうだけれど、夏は恋においても重要な季節。それゆえか、わたしはこの季節のことを嫌いになれない。   7月に入ったばかりだというのに、浴衣の女の人の姿をすでに多く見かけた。もうお祭りや花火大会が行われているのだろうか?   先日見かけた女の子 …

  • 【第31回】傘のなか、広がる珈琲

    誰かの珈琲の匂いは、思い出を蘇らせる。   先日、カフェで雨宿りをしていたときだった。頼んだアールグレイティーを手にして、サツキとあじさいが同時に咲いている雨の世界を見つめていると、あたたかな珈琲の匂いがふわっとわたしの後ろを通り抜けた。   珈琲の匂いは、雨で湿気た店内にとどまって、なかなかわたしの周りを去ろうとしな …

  • 【第30回】別れる勇気

    誰かに愛されるのも、誰かを愛するのも、同じくらい勇気がいることだ……と最近よく思う。   ひとりの人にしっかり向き合うのは、体力がいる。思わぬことで傷つけてしまったり、簡単に傷ついたりもするから。   そもそも、互いがしっかりと向き合えるようになるだけでも、かなり奇跡的なことだ。大体の場合、人は楽な方向へと流されていく …

  • 【第29回】過去への嫉妬

    先日、「【第25回】終わりの儀式は“贈り物”で」が掲載されたあと、「この“元カノ”絡みの喧嘩、めっちゃわかる」という声をものすごくたくさんもらった。   恋人の過去というのは、多くの人が気になるものらしい。そして、それらはよく喧嘩の種になっているらしい。なかには、「元カノと行った場所なんて、絶対行きたくないです」という声もあった …

  • 【第28回】穏やかな告白

    すっかり、春になった。   わたしは寒いのがとても苦手で、冬の間はとにかく堪えしのんでいるような状況なので、春がくると本当に本当に幸せな気持ちになる。桜が開花する頃、つま先のほうにもやっと元気が湧いてきて、心もふんわり軽くなる。   この、春の嬉しさ、万能感。やっぱり春っていいな。   最近はストレスフリーな …

  • 【第27回】視線の量と好意

    以前、「目に愛を込めて」というコラムを書いた。バレンシアに滞在していたころ、わたしを好きになってくれたスペイン人の話だ。彼の目は、言葉以上に気持ちを伝えてきた。わたしがたじろいでしまうほどに。   最近になって、やっぱり「視線」は好意を表す、と改めて思う。     ***     昔「きみ …

  • 【第26回】バレンタインの告白

    バレンタインが迫ってきた。   漫画やアニメでは、チョコレイトを手にして「好きです!」と告白するようなシーンが未だ描かれているが、本当にそんな出来事って今でも起こっているのだろうか?   少なくとも、わたしは「前日に一生懸命作ったチョコレイトを手に思い切って告白!」をしたことはない。バレンタイン直前には何かしらの告白し …

  • 【第25回】終わりの儀式は“贈り物”で

    恋人と時間を過ごしていると、「怒り続けるほどではないのだけれど、簡単に許すわけにはいかない」という出来事がたまに起こる。あれは本当に、扱いに困る。   何かの作業や小説のようにきちんと「終わり」が用意されていればいいのだけれど、人間関係のいざこざにおいては自分が「終わり」と決めなければ終わりは来ないわけで、でもきれいさっぱり「は …

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