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即席(インスタント)カレーの豆知識|フリーズドライとレトルトの違いは? 人気の理由や賞味期限を比較してみた!

フリーズドライとレトルトのカレー

手軽に食べられる即席(インスタント)カレー。料理が苦手な人はもちろん、忙しい時やすぐに空腹を満たしたい!なんて時にも便利ですよね。手軽さだけでなく、最近では味のクオリティにも注目が集まっており、スパイスの効いた本格カレーや有名店監修の高級カレーなど、さまざまな即席(インスタント)カレーも登場しています。

 

レトルト、フリーズドライ… 即席(インスタント)カレーは種類いろいろ

カレー

味の違い以外にも、即席(インスタント)カレーには実にさまざまなタイプがあります。

 

私たちに身近な「レトルト(パウチ)カレー」をはじめ、お湯を注いで作る「フリーズドライカレー」、他にも冷凍やチルドなど…。今回は、レトルトとフリーズドライの2つに着目して、知っているようで意外と知らない、それぞれの違いを解説しましょう。

 

 

フリーズドライ食品の基本|賞味期限・特徴は?

アマノフーズ の畑のカレー

(アマノフーズのフリーズドライカレー 「畑のカレー たっぷり野菜と鶏肉のカレー」

 

【フリーズドライ食品とは?】

食品を凍結させた後、真空に近い状態で乾燥(昇華乾燥)させる方法をフリーズドライ製法と言います。このフリーズドライ製法で作られたものが、「フリーズドライ食品」。おみそ汁やスープのイメージが強いフリーズドライ食品ですが、カレーをはじめ話題のチキンカツなど、近年ますます技術の進化を遂げています。

 

【フリーズドライ食品の歴史】

歴史をさかのぼること、約120年前。生物学の研究室で開発され、20世紀の初めには医療分野で、そして第二次大戦後は軍用食や宇宙食に応用されました。

 

アマノフーズのフリーズドライ食品の歴史は、さかのぼること50年以上前。1971年、前身である天野実業株式会社がインスタントラーメンの具材の開発をしたことから始まります。この経験がその後の商品開発の足掛かりとなり、1982年にフリーズドライの即席みそ汁が誕生。当時の社長夫人の「暑い夏にだしをひいて、1人分のおみそ汁を作るのは大変だから、フリーズドライで作れないかしら?」という、何気ない一言がきっかけだったそう!

 

1985年にはフリーズドライおみそ汁が航空機の機内食に採用され、需要は近年さらに拡大。今やさまざまな食品メーカーをはじめ、大手コンビニエンスストアでもフリーズドライ食品を多く見かけます。

 

【フリーズドライ食品の消費期限】

常温で長期間(1~3年間)の保存が可能です。

 

※フリーズドライ商品は非常に吸湿しやすい商品です。高温多湿の所を避け、常温で保管してください。

 

【フリーズドライ食品の特徴】

 

■食材本来の味・見た目・香り・栄養素が損なわれにくい

…凍ったまま乾燥されるので、色・味・香りなどの変化が少なく、食べる時は水またはお湯を加えるだけですぐに元の食品に復元し、見た目も味もそのまま。できたてのおいしさを楽しめます。また、高熱をかけずに乾燥させるため、ビタミン類など栄養価の変化が少ないという特徴があります。 ※調理後の状態と比較して

 

■長期保存が可能

…常温で長期間(1~3年間)の保存が可能 で、保存食や非常食としても役立ちます。日頃からストック&食べたら買い足すことで備蓄用としても使えるアマノフーズ の「ローリングストックBOX」も人気です。

 

■軽量&コンパクトで持ち運びやすい

…フリーズドライ食品は、真空凍結乾燥機に入れて凍らせた食品を真空状態にして水分を抜きます。そのためとっても軽量! 一般的なパウチ(袋)に入ったレトルトカレーと比べると、その重さはおよそ1/5(ともに1食分)。また、1 食ずつ小袋に入っているので持ち運びに便利なんです。アウトドアや旅行をはじめ、お弁当のお供にも役立ちます。

 

■お湯だけで簡単に作れる

…おみそ汁やスープならお湯を注いで約10秒、カレーやパスタでも1分ほどでおいしく食べられます。近くに鍋や電子レンジがない時も、お湯さえあればOK!

 

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レトルト食品の基本|賞味期限・特徴は?

レトルトカレー

【レトルト食品とは?】

袋(パウチ)やプラスチック製カップに入っている「レトルト食品」。光を通さないこれらの容器に、カレーなどの食べ物を詰めて完全密封し、レトルト殺菌装置で加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)を行ったものを言います。カレー以外にもスープやハンバーグなど、主菜から副菜、デザートまでとラインナップが豊富です。

 

【レトルト食品の歴史】

1950年ごろ、アメリカの陸軍研究所により宇宙食や軍用食としての研究から始まりました。一般的にレトルト食品が知られるようになったのは、1969年に打ち上げられた月面探査船アポロ11号に積み込まれ宇宙で食べられてから!

市販され私たちが手にできるような製品になったのは、実は世界でも日本が初。1968年にレトルトパウチに詰められたカレー製品が販売されたことにより始まりました。その後、次々と参入する企業が増え、近年では100社を超える企業で500種以上のレトルト食品が生産されているそう。

 

【レトルト食品の消費期限】

常温で長期間(1~2年間)の保存が可能です。

 

※賞味期間について:プラスチックフィルムに金属箔(アルミ)をラミネートした包材を使用したレトルトパウチ食品の保存性は缶詰とほとんど変わりませんが、香辛料など多種類の原材料を配合した調理食品は、保存中に味が微妙に変化することも考えられます。このような事情があるため、メーカーが設定する賞味期間は、製品により異なり、おおむね1~2年の範囲内で期限表示されています。

 

【レトルト食品の特徴】

■安全で衛生的、栄養価が高い
…空気も水も細菌も入らない容器に密封し、中身は加熱殺菌を施してあり、殺菌料・保存料は一切使用されていません。また空気をできるだけ除いて密封し、真空に近い状態で加熱殺菌しているため、ビタミン、その他の栄養成分の損失もあまりありません。
※レトルト食品は加熱殺菌をするため、栄養成分の損失が大きい、あるいは残っていないなどと考えられがち。たしかにフレッシュな食品と比べると加熱による影響はあるものの、空気を除いて密封し真空状態で加熱殺菌するため、ビタミンやその他の栄養分は、家庭で調理したものより多く含まれていることが、多くの研究によって明らかにされています。
■バリエーション豊富な選択肢がある
…レトルト食品はとにかくバリエーションが豊富! なかでも、カレーは数え切れないほど種類がたくさんあり、価格もピンキリです。素朴なカレーから、タイやインド風の本格カレー、有名店や人気シェフが監修したもの、地域の特産品を使ったご当地カレーなどなど。選ぶ楽しさがあるのもレトルトの魅力の一つです。また、ご飯にかけたりする使い方の他にも、アイデア次第でアレンジできちゃいます。

 

■保存性が高い

…完全密封&加熱殺菌が施されているため、貯蔵中に腐敗することなく長期保存が可能。場所、季節を問わず災害時はもちろん、いつでもどこでも必要に応じて利用できます。

 

■電子レンジや湯せんで簡単に作れる

…電子レンジや湯せんで温めるだけで、手軽に食べられるレトルトカレー。時間がない時や「お腹が空いたけど作るのは面倒…」なんて時にも、レトルトカレーがあれば手間もなく便利ですよね。

 

 

フリーズドライもレトルトも、上手に活用しよう!

フリーズドライとレトルトのカレー特徴

手軽においしく食べられるさまざまな即席(インスタント)カレー。フリーズドライもレトルトも、手作りカレーや飲食店で食べるカレーとは、またひと味違う魅力があります。例えば、憧れの名店の味がレトルトならお手頃に食べられたり、フリーズドライならキャンプや登山に持っていくのが楽チンだったり。

 

価格や味は、メーカーや商品によってピンキリですが、フリーズドライもレトルトも手軽さ&保存性はバッチリです。ぜひ、日常の色んなシーンでご活用あれ!

 

【参考サイト】

アサヒグループ食品公式サイト

アマノフーズ

缶詰・びん詰・レトルト食品情報

 

【企画協力】

公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会