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インドではオクラがポピュラー! スパイス香る「サブジ」のレシピ

日本では夏野菜の代表として愛されるオクラ。実は、インドでは年間を通してよく食べられる野菜の1つなのだそう。中でも、野菜をスパイスで炒めた「サブジ」という料理にもオクラがよく使われます。

 

今回は、日本のスーパーで手に入る食材でできる、オクラを使った本格「サブジ」(野菜のスパイス料理)のレシピをご紹介します。食欲のわいてくるスパイスの香りで、これからの暑い季節を乗り越えましょう!

 

インドでオクラがよく食べられる理由は?

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日本では夏に収穫されるオクラですが、インドの気候では一度育てば次々と実り、長い期間収穫することができます。

 

また、オクラは辛みにも酸味にも調和する野菜で、スパイス料理との相性も抜群。そのため、ポピュラーな野菜の1つとして、インド全体で年間を通してオクラが食べられているのです。

 

早く火が通り、調理時間や燃料を節約できるのも重宝される理由の1つです。

 

■オクラを使った家庭料理の例

北インドではトマトと合わせられることが多く、酸味が好まれるためマンゴーパウダー(熟す前に収穫したマンゴーを乾燥させ、パウダー状にした酸っぱいスパイス)と一緒によく調理されます。

 

南インドには、オクラと削った生ココナッツを一緒に炒める「メラクピラティ」という料理があります。青唐辛子の辛さと、ココナッツの甘みが調和した奥深い味わいの料理です。

 

また、南インドで毎日のように食べられている「サーンバール」というカレーの具としてもオクラが好まれます。オクラを汁気のある料理に使う際は、ねばりが出すぎないように別で炒めておくのが基本です。

 

インド流! スパイス香る「オクラのサブジ」レシピ2選

ここからは、オクラを使った「サブジ」(野菜のスパイス料理)のレシピをご紹介します! スパイスの香りとオクラの風味・食感の調和を楽しんでみてくださいね。

 

おつまみにも! オクラのスパイス詰め焼き「ヒンディーバルワーン」

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オクラに切れ目を入れて中にスパイスを塗り込んだサブジ。まるごとパクっと食べられて、おつまみにもぴったりです。本場で酸味をプラスする時に使われるマンゴーパウダーの代わりに、今回はレモン汁を使用します。スパイスの奥深い香りと爽やかな酸味がくせになりますよ。

 

【材料(3〜4人分)】
オクラ…16本
マヨネーズ…小さじ2
塩…小さじ1/3
レモン汁…小さじ2
ターメリック…小さじ1/3
植物油…小さじ3

<スパイス>
A コリアンダーパウダー…小さじ2/3
A ブラックペッパー…小さじ1/5
A レッドペッパー…ふたつまみ

※Aのスパイスはあらかじめ混ぜておく

 

【作り方】

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1. オクラは洗い、ヘタを落として片側に縦に切り込みを入れる。

 

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2. 調合しておいた<A>のスパイスにマヨネーズ、塩、レモン汁を加えて混ぜ、オクラの切れ込みの内側に指で塗り込む。

 

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3. 2のオクラをポリ袋に入れ、ターメリックを振りかける。袋の口を閉じてよく振り、ターメリックを均一にまぶしつける。

 

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4. フライパンを温めて植物油をひき、強めの中火でオクラを炒める。軽く焼き色がついたら、オクラが柔らかくなりすぎる前に火を止めて完成!

 

野菜たっぷり! オクラとじゃがいものサブジ「ビンディーアールーサブジ」

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野菜がゴロゴロ入ったカレー風のサブジ。インドではオクラを汁気のある料理に使う時、料理全体にねばりが移らないよう別で炒めるのが基本です。こちらのレシピも、あらかじめオクラを強火でサッと炒めるのが本場の味に近づけるポイント!

 

【材料(3〜4人分)】
オクラ…8本
じゃがいも…3個
玉ねぎ…1個
トマト…小サイズ1個
にんにく、しょうが…各1かけ
植物油…50ml
クミンシード…小さじ1/2
塩…小さじ2/3
熱湯…150ml
バター…10g
ガラムマサラ…小さじ1/3

<スパイス>
A ターメリック…小さじ1/3
A レッドペッパー…小さじ1/4
A コリアンダーパウダー…小さじ1・1/2
※Aのスパイスはあらかじめ混ぜておく

 

【作り方】

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1. オクラは洗ってヘタを落とし斜めに包丁を入れて、1本を5〜6等分にする。
じゃがいもはまるごと竹串が通るまで茹で、手で触れる温度になったら皮をむき、2cm程度のサイズに手で割る。細かく崩れた部分が出てもOK!

 

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2. フライパンに植物油(分量外)を薄くひいて、強火でオクラを炒め、火が通ったら変色する前に一旦取り出す。

<POINT>
ねばりが外に出すぎないよう、ヘラを使って混ぜすぎずに炒めましょう。

 

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3. フライパンに植物油50mlを入れて中火にかけ、温まってきたらクミンシードを数粒落とし、シューッと泡が出てきたら残りのクミンシードを入れる。パチパチと弾けて色づき、香りが立ってきたら、玉ねぎ、にんにく、しょうがを加え、しっかり色づくまで15分ほど炒める。

 

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4. 混ぜておいた<A>のスパイスと塩を入れてさらに1分炒める。

 

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5. トマトと熱湯を入れて中火のまま3分煮てから、じゃがいも、オクラ、バターを入れて混ぜ、再び煮立ったら火を止める。最後にガラムマサラを加えて混ぜたら完成! お好みで、隠し味にしょう油を垂らしてもおいしいですよ。

 

***

 

スパイスと相性抜群のオクラ。今回ご紹介したレシピを活用して、ぜひインドならではのオクラの味わいを楽しんでみてくださいね。

 

 

 

(文/笹沼杏佳、調理・撮影/若子みな美)

 

  • 教えてくれた人

    香取薫

    インド・スパイス料理研究家

    香取薫さん

    有限会社 食スタイルスタジオ 代表取締役/キッチンスタジオ ペイズリー 主宰。1985年、ボランティアで訪れたインドでスパイス料理に魅せられ、本格的に研究を始める。様々な地方を歩き、主婦たちから本場の家庭料理を習う。料理教室は1992年創業以来、生徒数は2000人を超え、これまで数多くのカレー店主、料理インストラクターを輩出。ポリシーは、「日本の気候や日本人の味覚に合う健康的なスパイス使い」。スパイスの普及とインド文化紹介に取り組む毎日。 ・キッチンスタジオペイズリー(http://www.curry-spice.jp/)

    有限会社 食スタイルスタジオ 代表取締役/キッチンスタジオ ペイズリー 主宰。1985年、ボランティアで訪れたインドでスパイス料理に魅せられ、本格的に研究を始める。様々な地方を歩き、主婦たちから本場の家庭料理を習う。料理教室は1992年創業以来、生徒数は2000人を超え、これまで数多くのカレー店主、料理インストラクターを輩出。ポリシーは、「日本の気候や日本人の味覚に合う健康的なスパイス使い」。スパイスの普及とインド文化紹介に取り組む毎日。 ・キッチンスタジオペイズリー(http://www.curry-spice.jp/)

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