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【にんじんの種類】五寸にんじん、赤色にんじん、ミニキャロット…代表種の違いを解説!

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にんじんといえば、オレンジ色で丸み帯びたものをイメージしがちですが、実は赤、黃、紫色のものや細長い品種など、様々な種類があるんです。

今回は、そんなにんじんの種類ごとの特徴や、おすすめの活用方法をご紹介します!

 

実は種類が豊富なにんじん!「西洋種」と「東洋種」の違いは?

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普段何気なくスーパーで目にし、購入しているにんじんですが、実は様々な種類があります。

まず、大きく分けると「西洋種」と「東洋種」があり、私たちが一般的によく食べているのは「西洋種」のにんじんです。

 

西洋種(写真左)

現在、日本でよく出回っているものです。長さが15cm前後で、形は少し丸みを帯びていて、表面はつるりとなめらか。オレンジの色味が強いのが特徴で、βカロテンが多く含まれています。江戸時代に長崎に伝わり、栽培がしやすいことから明治以降はこちらが主流になっていきました。

 

東洋種(写真右)

細長くてごつごつしているのが特徴です。西洋種が日本に広まるまではこちらが主流でしたが、栽培が難しく今ではあまり見かけません。リコピン、アントシアニンが多く含まれ、赤や紫、黄など様々な色の品種があります。日本でお正月によく食べられる「金時にんじん」(赤色で煮崩れしにくく、甘味が強いのが特徴)も東洋種の代表です。

 

違いを知って、種類によって使い分けてみると料理の幅も広がりそうです。

 

代表5種の「にんじん」の違いと特徴

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今回は、種類が豊富なにんじんから、代表的な5種類を比べてみました。

それぞれの特徴や味、おすすめの使い方をご紹介します!

 

どんな料理にも使いやすい!「五寸にんじん」

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日本のスーパーで多く出回っている西洋種のにんじん。その名の通り長さが五寸(約15cm)ほどの一般的なにんじんの総称です。

 

鮮やかなオレンジ色とつるりとなめらかな表面が特徴。バランスのとれた味で、どんな料理にも使いやすいオールラウンダー選手! 本来は秋から冬にかけてが旬ですが、年間を通して流通し価格の変動も少なく、家庭料理で大活躍の存在。

 

<主な産地>

冬から春…九州や四国、関東などの暖かい地域

夏から秋…北海道や東北産の寒い地域

 

<代表的な品種>

「ひとみ五寸」「向陽」「黒田五寸」など

 

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おすすめの活用法

炒め物や煮物、スープ、サラダなど何にでも活用できますが、五寸にんじんの鮮やかなオレンジ色を活かすには、さっと炒めるだけでできる「にんじんしりしり」がおすすめ!

 

お正月のおせち料理にも! 「赤色にんじん」

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鮮やかな赤色と、すらりと細長いのが特徴の東洋種の品種。江戸時代に中国から伝わり、西日本で栽培されることから「京にんじん」との呼び名も。11月の後半から1月にかけてスーパーにも出回ります。

甘味が強くてやわらかく、煮崩れしにくいのが特徴。鮮やかな赤が煮物などのお料理によく映えます。おせち料理にも使われ、お正月には欠かせない存在です。

 

<主な産地>

京都府や香川県などをはじめとする西日本各地

 

<代表的な品種>

金時にんじんなど

 

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おすすめの活用法

煮崩れのしにくさを活かせる煮物などがおすすめ。花形にんじんにして、お正月の「煮しめ」に入れると、見た目もとても美しく仕上がります!

 

家庭菜園にもおすすめ!「ミニキャロット」

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「ミニキャロットという」は小型にんじんの総称で、その名の通り、5〜10cmほどの小さめサイズがかわいらしいにんじん。生育が早く、プランターで育てることができるため家庭菜園としても人気。甘味がありやわらかく、皮ごと食べられるのが特徴です。

 

<主な産地>

千葉県や和歌山県など

※アメリカ産などの輸入物や、冷凍食品としても出回っている

 

<代表的な品種>

「姫にんじん」「ベビーキャロット」「ピッコロ」など

 

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おすすめの活用法

小さな形を活かして使う料理がおすすめです。グラッセにして、メイン料理の付け合わせにしたり、シチューやポトフに入れれば、ちょっとかわいらしい仕上がりに!

 

出会えたらラッキー!ちょっぴりレアな「黄にんじん」

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黄色いにんじんの総称。黄色の強いものや淡い色合いのものなど、色の濃さも品種によって様々です。やわらかくて甘味が強いのが特徴。一般的なにんじん特有の味が少ないため、生でもクセを感じにくく、おいしく食べられます。

 

普段、スーパーで見かけることはあまりないかもしれませんが、八百屋さんや、百貨店の野菜売り場などを見てみると出会えることがあります。スーパーの地元野菜コーナーに並ぶことも。

 

<主な産地>

千葉県や北海道、沖縄県など

 

<代表的な品種>

「金美」「イエロースティック」「島にんじん」など

 

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おすすめの活用法

加熱してもおいしく食べられますが、クセが少ないので生で食べるのがおすすめ。ラペやサラダに活用すれば、黃にんじんのフルーティーな甘さを味わえます。ミキサーにかけてジュースにするのもおいしいですよ。

 

パリッと食感でサラダにおすすめ! 「紫にんじん」

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紫色のにんじんの総称で、パリッとした歯ごたえが特徴です。スリムな形のものが多く、中まで紫色のものや、切ってみると中央が黄色やオレンジっぽいものなど、品種によって色の違いがあります。

 

こちらも普段スーパーで見かけることはあまりないですが、八百屋さんや百貨店に行くと出会える確率がアップ!

 

<主な産地>

北海道

 

<代表的な品種>

「パープルスティック」「パープルスイート」など

 

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おすすめの活用法

紫にんじんは色素が強く、紫色がほかの食材に移ってしまうため、加熱料理や漬け込み料理には向きません。パリッとした歯ごたえが魅力で、フルーティーな甘味を感じられる種類なので、野菜スティックやサラダなどに活用するのがおすすめです。

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色とりどりで見た目も鮮やかな「にんじん」。八百屋さんで黄色や紫色などのちょっぴりレアなにんじんを見かけたら、ぜひ手にとってみてくださいね。

 

【教えてくれた人】

飯泉友紀プロフィール

飯泉友紀さん

[PROFILE]

訪問調理師。オフィスや家庭に訪問し、ケータリングや作り置きなど様々な形態での食事提供を行う。キッチンがあっても作り手がいない場所へ、おかんとして食事を届けるプロジェクト「台所におかん」代表。

(文/笹沼杏佳、写真/中村英史)