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丸佳浩選手×田中広輔選手|2016年プロ野球ついに開幕!キーマン2人が語る「広島東洋カープ」優勝のカギと広島愛

  • 丸 佳浩選手
    外野手。1989年4月11日生まれ。千葉県勝浦市出身。身長:177cm/体重:90kg。右投げ左打ち。2008年、千葉経済大学附属高等学校から広島東洋カープに入団。2013年盗塁王、2014年ベスト・ナイン賞、2013年からは2015年の3年連続で三井ゴールデン・グラブ賞を受賞。昨季2年連続で全試合出場を果たす。今季はタイトル争いに加わり、チーム全体をけん引する存在に。
  • 田中 広輔選手
    内野手。1989年7月3日生まれ。神奈川県厚木市出身。身長:171cm/体重:81kg。右投げ左打ち。東海大相模高等学校—東海大学卒業。JR東日本を経て、2013年広島東洋カープに入団。2年目の昨季は141試合の出場でチームトップの149安打をマーク。打撃面で大きく貢献し、レギュラーの座をつかんだ。伝統ある背番号「2」を引き継いだ今季、新背番号に恥じない活躍を目指す。

 

東京下町のとある街角にひっそりと佇むアマノ食堂。この店に訪れる、お客さんの“おいしいお話”をお届けします。第17回の対談テーマは25年ぶりの優勝を目指す「広島東洋カープ」について。

2014年に“カープ女子“が新語・流行語大賞年間トップテンに選ばれ、その勢いは広島のみならず全国各地まで注目を集め、現在も人気はさらに加速中。そして、実はアマノフーズとは“広島出身”という共通点が!同郷であるカープの今後が気になるところです。

今回のゲストは、3月25日(金)にプロ野球開幕戦を迎え、今季のチーム優勝のカギを握るキーマン、外野手・丸 佳浩選手と内野手・田中 広輔選手。普段から仲が良い2人をお迎えし、お互いの印象やプライベート事情など気になる素顔に迫ります。また、今季のチームスローガンである“真赤(まっか)”と“過激(かげき)”を組み合わせた「真赤激(まっかげき)」に象徴されるような、優勝に向けてのアツい想いも語っていただきました!

 

—ついに先日3/25(金)にマツダスタジアムで開幕戦を迎えましたね。今季の広島東洋カープ優勝のカギを握るお2人。実は、1989年生まれの同級生なんですよね?

丸佳浩選手と田中広輔選手

お互い今年で27歳になるので同級生ですね。でも僕が入団したのは2007年で田中より前なので、チームの中では一応僕が先輩になります。なので、最後まで敬意を忘れずに持っておいてほしいです(笑)!

一応、先輩になりますね(笑)。僕は、大学を卒業してからJR東日本に就職して、社会人を経験した後にプロ入りしたので2013年の入団なんです。

 

丸佳浩選手

お互いに高校時代から知っている仲。
試合で戦ったこともある

(丸 佳浩選手)

でも、初めて会ったのは入団してからじゃないんです。お互いに高校時代から知っていたので。僕は千葉経済大学附属高校、田中は東海大相模高校出身。それぞれのチームで野球をやっていました。同じ関東の学校だったから試合で戦うこともありましたね。田中のチームは関東の中でも名門校だったので、当時からすごく印象に残っています。

いやいや、そんなことないですよ。

練習試合でもよく会うことがあったよね。田中の高校時代の印象は、まさに“野球マシーン”だなって。黙々とやっているイメージ。プロになってからも「あまり感情を表に出さなくて、真面目だな…」という印象で。あ、でも同じチームになってからはそんなに真面目じゃないんだなって気付きましたけど(笑)。逆に僕の印象は何かある?ちなみにもう1回言うけど、僕のほうが先輩だから敬意を持って伝えてもらっていい?

 

丸佳浩選手と田中広輔選手

一言で言うと、「やっぱり顔でかいな〜」っていう印象でした。

おいおい(笑)

自分でも「顔のでかい、丸です!」って周りに言ってるじゃないですか。

いや、そうなんだけど…もっとこう、他にもあるでしょ?

う〜ん。僕も学生時代からずっと知っていたので。でも最初は「同じチームになった!」っていう驚きというかちょっとした感動がありました。

あと、田中は基本的にヒーローインタビューが全然面白くない。

それは認めます。面白くはないです。

「最近、調子が良さそうですね?」って聞かれても「はい!良いです」とかそういう受け答えばっかりで…はぁ。

じゃあ、代わりにヒーロインタビューやってくださいよ!

まぁ一つアドバイスするとするなら、振られる前に何を話すか考えておくことかな。俺の場合、試合で手応えがあって「今日は多分自分が選ばれるな〜」って時は、ヒーローインタビューで何話そうか頭の中で考えてたりする。

え、毎回ちゃんと考えてるんですか?それはちょっと僕には出来ないわ(笑)。

 

田中広輔選手

 

—高校時代からお互いの存在を知っていたということもあり、さすが息もぴったり!入団後にプロとして同じチームでプレーをすることになってから、お互いの印象や関係の変化はありましたか?

直接話をしたのは、僕が入団してすぐの頃。合同自主トレの時でしたね。丸選手が最初に話かけてくれたんですよ。その時のこと覚えてる?

ごめん、全然覚えてない(笑)。

え〜…。でも色々と気を使ってくれて、優しかったですね。

 

丸佳浩選手と田中広輔選手

入団後は同じチームで
お互い切磋琢磨していく関係に

(田中 広輔選手)

田中とは高校時代の試合の話をしましたね。僕は、当時ピッチャーをやっていたので、あの球を田中が打てなかったとか…。懐かしい思い出話をしたりして。でも、学生時代は試合で戦っていたのに、今こうして同じチームで一緒にプレーできるって不思議。本当に何があるかわからないね。

そうですね。

チーム内でも同級生が意外と多いんですよ!菊池涼介安部友裕もそうだし。同い年ってやっぱり特別というか…ちょっと違うかも。

うん。仲が良いというより、お互いに切磋琢磨していくようなライバルや同志に近い関係性ですかね。同級生はもちろんですけど、チーム全体でも先輩後輩とか関係なく仲が良いですね。

そう、本当に仲いいよね。この前も田中と2人でごはん食べに行ったし。

行った!千葉の幕張で牛タンを食べに行きましたね。

あの牛タンおいしかったな〜。

 

—試合で力を発揮するためには、身体づくりは基本。その中でも「食事」は重要な要素ですよね。お2人が日々の食生活について意識していることはありますか?

丸佳浩選手

野菜嫌いを克服して
栄養バランスを気にするように

(丸 佳浩選手)

僕はもともと食べ物の好き嫌いがすごく多かったんです。特に、野菜に関しては「人間が食べるものではないな…」って思うくらい苦手でした。結婚する前は、お米・魚・肉ばっかり食べていて、バランスについてあまり考えていませんでしたね。今は、奥さんが色々作ってくれるのでようやく最初に野菜を食べて、その後に小鉢…とか栄養バランスを気にするようになりました。

わかる。僕も食事で小鉢があるといいなって思いますね。昔は本当に偏食でしたよね?

そう。一人暮らしだった時はひどかった。1週間のうちに何度も焼肉を食べていて…。ようやくちゃんと考えるようになって野菜もしっかり食べるようになったかな。

やっぱり結婚すると食生活が良い方向に変わりますね。僕も食事や栄養管理は奥さんに全て任せています。あとは、お酒を飲むことが好きなので、普段から飲み過ぎないように心掛けていますね。

田中は、何かと「ビールもう1杯!」と言っているイメージありますからね。僕は、お酒を飲まないのでそういう部分では正反対。基本は僕も奥さんに作ってもらっているけど、年に数回は自分で料理することもあって。最近だとカレーを作ったりとかね。

 

田中広輔選手

家族のサポートのおかげで
栄養管理や食事のバランスも改善された

(田中 広輔選手)

料理って面白いですよね。最近は作ってないけど、中学時代は自分で弁当を作っていました。

えっ?偉いね。

毎朝、兄弟の分も含めて3人分作っていたんですよ。

すごいね。3人分の弁当を毎日作るの?

もちろん!好きな食べ物を選んで自由に入れることができるし、何より料理することが楽しかったんですよね。自分のなかでのこだわりもあって、冷凍食品を入れるのは一品だけって決めていたりして。あとはちゃんと玉子焼きやウインナーを焼いて、お弁当に入れたりしていましたよ。

普通さぁ、学生時代のお弁当って肉ばっかりじゃないの?

いや、肉はあまり食べなくて。焼き肉も年に1〜2回くらいで。家族もそうだし、僕自身も肉より魚や大豆の方が好きだったし(笑)。

大豆か〜。たしかに健康に良さそう。体に良いものとか、学生の頃は意識してなかったから、毎日のように肉ばっかり食べてたな。小学5年生頃にはすでに中性脂肪が高いんじゃないかっていうくらい(笑)。でも、年を重ねるごとにそういう食事の栄養バランスを気にするようになったかな。

 

—結婚されて家族や周りのサポートもありながら、食に対する意識の変化があったと語るお2人。ご自身で日頃から気をつけていること、積極的に取り入れているものはありますか?

丸佳浩選手

年齢を重ねるにつれて
ヘルシーなものを選ぶように

(丸 佳浩選手)

僕は、栄養補助食品をとる機会が多いですね。今までは、基本的に“動物性タンパク質(肉・魚・卵・牛乳などの乳製品に多く含まれている)”のものを摂っていたんですけど、最近は“植物性タンパク質(大豆などの豆類や、米・小麦などの穀物に多く含まれている)”のものに変わりました。それって筋肉がつきにくいですけど、太らないようにヘルシーなものを選んでいくうちにだんだんとそういった部分も考えるようになりましたね。健康を考えながら栄養もしっかり補えたら…って意識して取り入れるようにしています。

年齢や体質のことって考えますよね。僕は体脂肪が多いほうなので、最近は“えごま油”を食事に取り入れています。サラダにかけて食べると健康にも良いし、何よりおいしいんですよ!

何かそれ、オシャレだな。

 

田中広輔選手

食事をとる時間や量をしっかり考えるように

(田中 広輔選手)

最近の流行りは、“中性脂肪をどれだけ下げることができるか”ということですね。

中性脂肪は天敵だよね。試合がある日って、基本的に食事のタイミングが不規則なんですよ。特にナイターだと、試合後に食事をとるから夕飯は夜の11時〜12時くらい。結構夜遅くなってしまうので、何も気にせずに食べるのはあまり良くないかなって。食事のタイミングってみんな気にしてるよね?

気にしますね。時間や量、色々と考えてバランス良く食事をとることって大事だけど、意外と難しいんですよ。

そうだね。あと、シーズン中とオフの時の食事も変わりますね。シーズン中は夜も食べるけど、オフの時は軽めにしたり場合によっては抜いたり…。

 

丸佳浩選手と田中広輔選手

 

—毎日の生活に欠かせない「食」の変化がもたらす効果って絶大ですよね。試合前にご自身の気持ちを高めるために行っている“ゲン担ぎ”はありますか?

よくやるのは、午前中の練習前に何かジュースを飲んで、その後の試合で打ったらまた同じものを選んで飲んだりしますね。あと、練習で打てなくなった時に使っていたバットを少し休ませて、新しいバットを出します。そういうのってない?

あ〜!それはやる。僕も新しいバットを出します。休めるというよりもその打てなくなった時のバットは試合で使わないですね。ずっと新しいバットを試合では使うようにして、気持ちを保つみたいな感覚ですかね。

 

—もともとお2人は関東のご出身ということもあり、同級生ということ以外にもプロ入りをきっかけに広島に来られたという共通点がありますね。実際に住んでみて発見した「広島」の魅力について教えてください。

広島の良い部分ってたくさんあるんですよ!やっぱり食べ物がおいしい。特にお好み焼きは絶品です。パリっとした生地や麺が下にドーンって入っていて…。

 

田中広輔選手

広島はとにかく牡蠣がおいしい!

(田中 広輔選手)

僕は牡蠣が好きですね。広島の牡蠣は、臭みもなくてすごく食べやすいんですよ。本当においしい。

牡蠣が食べやすいってみんな言うよね。選手会長の小窪さんなんて広島に来た当時、牡蠣がおいしすぎて食べまくっていたら、食べ過ぎてキャンプ前にお腹を壊しちゃって(笑)。あとは、焼き肉でよく食べる「コウネ(牛の肩バラの一部で前脚の脇の辺り)」っていう部位も広島で有名らしくて、すごくおすすめです。

あと、つけ麺も!少しピリッとした辛いつけ麺が好きですね。

広島って次から次へとおいしい食べ物が浮かぶなぁ。田中は休日どこか飲みに行くことが多いの?

そうですね。飲みに行ったり、奥さんと一緒に出掛けたり。最近は、夫婦でインテリア雑貨屋に買い物にも行きましたよ。

子供や家族で過ごしていると、色んなところに行くよね。

宮島とか原爆ドームの資料館にも行きましたね。

そうそう、あと広島にはゴルフ場も多いんですよ。ゴルフにハマっていた時期はよく行ってたな〜。色んなゴルフコースがあって楽しい。自然もありつつ、都会的な部分もある。そういったバランスが良いところも広島の魅力かな。

 

丸佳浩選手

自然も都会的な部分もあるのが魅力。
でも、広島と言えばやっぱりカープ!

(丸 佳浩選手)

グルメも観光スポットも色々あるけど、でも広島と言えばやっぱり…カープでしょ(笑)? 僕は昔から野球をしていたので、学生の頃から「広島=カープ」という印象があって。広島に来たばかりの頃まずびっくりしたのは、カープグッズがコンビニに売っていること。まさかプロ野球球団のグッズがコンビニでも売られているなんて!と。広島の皆さんの“カープ愛”をそこでも感じましたね。

 

—2014年に“カープ女子”という言葉が日本全国に浸透して、これまで以上に老若男女、幅広い年代の方々から注目を集める「広島東洋カープ」。実際に球場でプレーをしていて、これまでにない変化を実感することはありますか?

丸佳浩選手

チームが勝つことで全国のファンに
野球の楽しさを伝えていきたい

(丸 佳浩選手)

若い年代の方にも球場に足を運んでいただけることが増えましたね。ただ僕は女性から黄色い声援が飛ぶタイプではないので(笑)。僕より田中のほうが…。

いやいやいや(笑)!でも、今まで野球を見に来たことがなかった人にも興味を持って応援していただけるというのは嬉しいことですね。

僕たちはたくさんのファンの方々へ“勝つこと”で野球の楽しさを伝えていけるようにしていきたいと思っています。

 

 

—2016年チームスローガンは「真赤激(まっかげき)」。チーム一丸となり、赤く熱い気持ちで相手チームにぶつかり“刺激的な野球”を展開していくという意味が込められているそうですね。ついに開幕を迎えたお2人の想いと今季の意気込みを教えてください。

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田中広輔選手

新背番号「2」は歴史ある番号
それに見合う“熱く激しい”野球を

(田中 広輔選手)

いよいよ開幕を迎えて、今はこれから始まっていくんだなっていう気持ちです。これからどんな1年になるのかなっていう自分への期待感もあります。「真赤激」というキャッチフレーズにふさわしい“熱く激しい野球”をしていきたいです。

 

—田中選手が入団当時、丸選手から引き継いだのは出世背番と言われる「63」。そして今季、これまでチームを支えてきた東出輝裕打撃コーチが16年間付けてきた番号「2」を引継ぐことになりましたね。数字に込められた周囲からの期待を感じるなかで、意識の変化はありましたか?

背番号に関しては、常に意識してきたわけではないんです。でもやっぱり一桁は欲しいなっていう気持ちがありました。歴史のある番号なのでそれに恥じない活躍、見合った結果を残せるように頑張っていきたいと思っています。

 

—丸選手は昨季終了と同時に打撃フォームの変更に着手して、今季は大きな変化のある1年になりそうですね。開幕を迎えて現在の心境はいかがですか?

去年は期待に応えることができなかったので、ようやく始まったな〜!という気持ちです。秋から低く構えていたグリップの位置を高く上げ、すり足気味だった右足も上げるように打撃フォームの改善をして、手応えはもちろんあります。今は期待と不安が入り交じっていて、これまでにない気持ちというのが正直なところですね。

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ファンの期待に応えてチームを引っ張る

(丸 佳浩選手)

昨季もマツダスタジアムだけじゃなく、東京ドームや明治神宮野球場、どの球場でも客席が真っ赤に染まっていたのが印象的で、ファンの皆さんもまさに“真赤激”という感じでした。今季はすぐにでもシーズンに入りたくて、やっとここまで来た!という想いがあります。ファンの皆さんがしっかりと応援してくれているので、その期待に応えることができるようにチームを引っ張っていきたいです。

 

—さて、話は尽きませんがそろそろ〆のお時間。本日の〆は、「めざまし朝スープ しょうがの鶏だし風(※販売終了)」。ほぐした鶏肉にしょうがを加えた朝にぴったりな1杯です。お湯を注ぐだけで簡単にできあがるので、試合前の目覚めの1杯にもおすすめです。

丸佳浩選手

フリーズドライ食品は食べたことがありますよ!凍らせた後に真空状態にして乾燥するんですよね。お湯を注いで…。

 

田中広輔選手

お湯を注いだあとは、すぐかき混ぜたほうがいいですよね?

 

田中広輔選手

お〜!これは、すごい。こんなにすぐに戻るんですね!

 

丸佳浩選手

すごいな〜。いただきます!

うん。味が優しくて、おいしいですね。

しょうがの味もバッチリ効いていますね。これは、試合の朝にもぴったりかも!

 

—今季の優勝を目指して頑張ってください!素敵なトークをありがとうございました。

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撮影:早田 梨津子/花田写真事務所

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